★建築デザイン科生徒が特別支援学校2校の名盤を作りました★

 本校・建築デザイン科2年生が県立特別支援学校の改編に伴い名称変更した学校の名盤を作成し、3月23日本校で贈呈式が行われました。
  

 製作したものは「静岡県立伊豆の国特別支援学校 伊豆下田分校」と「静岡県立伊豆の国特別支援学校 伊豆松崎分校」の2枚です。今年度まで「静岡県立東部特別支援学校」の分校でしたが、来年度から「静岡県立伊豆の国特別支援学校」の分校となるため、依頼を受けた本校生徒が制作を行いました。
 
  
 板材は、2枚ともケヤキを用いて制作しました。 伊豆の国特別支援学校の分校である2校という事で、大きな一枚板の材料から2枚を木取り、双子のような意味合いを持たせました。ケヤキは堅木であり、彫刻には根気がいりましたが、何度も彫刻刀やノミを研磨し彫り進めました。沈め彫りという技法です。
 

  塗装は、漆を用いました。彫りあがった銘板の全体に生漆をすり込み、木固めをしたのち、文字に黒漆を塗っていきました。漆の乾燥はムロの中で行われますが、銘板のサイズに合うものがなく恒温室で乾燥させました。乾燥の条件は室温25℃前後、湿度75%~85%を維持しなくてはならないため、冬場の時期の乾燥は容易ではありませんでした。ガスヒーターと加湿器を持ち込みその環境を整えました。
 

 製作期間4か月ほどかかってようやく贈呈の日を迎えることができました。生徒たちも普段触れることのできない材料や経験を積み素晴らしい経験ができたことに感謝していました。
 当日は東部特別支援学校の副校長先生が来校されて、贈呈式が行われました。

 今回関わった生徒は、高校生ものづくりコンテスト木材加工部門に出場を志願している生徒です。

 建築デザイン科2年 岡田 君、沖山 君、宮本 さん、安本 さん、山中 さん、渡邊 さん