★都市基盤工学科2年生が現場見学会を行いました★

 先日都市基盤工学科1年生の現場見学会の様子をお伝えしたばかりですが、今回は11月26日(金)の4時間を使って都市基盤工学科2年生が静岡市清水区渋川地内の巴川右岸第2排水渋川雨水1号幹線築造工事の現場見学会を行いました。この事業は事業の発注者である静岡市上下水道局と施工業者の三井住友・鈴与・イハラ特定建設業共同体と連携を取って実施しました。

 

 この現場見学会は静岡市清水区渋川・北脇地区の浸水被害の軽減を目的にしたものです。この工事は、地下約10mの深さに内径1800mmの雨水管を約1km築造する工事で、これによって、周辺域が雨に強く浸水被害のない、安心安全で快適な生活を送ることができることになります。

 

 現地では2グループに分かれ、静岡市上下水道局の担当者および三井住友建設の皆様方の講話や現場説明を通して建設工事の内容を深く理解することができました。三井住友建設様の講話では入社三年目の女性社員の方が話をして下さり、生徒にとっては良き先輩からのメッセージとなったはずです。

 

  この現場では、泥土圧式シールド工法で施工しています。(地中を掘削しながらセグメント(壁面)を組み立て地下トンネルをつくる工法)生徒たちは、すでに掘削が完了した地下トンネルを1km(往復2km)歩き、地下トンネル内の構造について学びました。完成後は決して内部に入ることができないトンネル内を見学ができ貴重な体験をすることができました。皆さんはトンネルがどうやってできているのか、どうやってその形を維持しているのか、その構造も含めて不思議に思ったこともあると思います。

 

  現場事務所内では、静岡市上下水道局の森田様(旧静岡工業高校土木科の卒業生)による静岡市技術職員の仕事について説明を受け、現場事務所敷地内では、電子レベルを活用した測量体験、ICTを活用した鉄筋出来形自動検出システムの計測・解析体験を行いました。

 このICT技術を活用することで、従来の作業工程と比較し、約1/3の省力化を実現できることを知り、生徒たちは驚きの様子を見せていました。

 

  昼食は三井住友建設様のご厚意でご用意していただいたものをいただきました。普段、建設現場で技術者の皆様方が食べているお弁当を美味しくいただきました。ありがとうございました。

  今回の現場見学会では、学校内での授業では学ぶことのできない土木施工技術やICTの先端技術を学ぶ機会となりました。都市基盤工学科で学ぶ生徒たちにとって、今後の学習に生かせる貴重な学びとなったことを指導者側も充分に実感しました。

 来週12月7日(火)から2年生は修学旅行に出発します。明日12月1日(水)から定期テストが始まりますが、まずはテストに全力を尽くして、そのあと修学旅行を満喫して欲しいです。