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2022年3月の記事一覧

★離任式および校長退任式が行われました★

 3月30日(水)新型コロナウイルス感染防止のため、職員室において、退職および異動される教職員とのお別れの会および放送による離任式、校長退任式が行われました。
 お別れの会では、本校を離任される先生方お一人お一人から、お別れの言葉をいただき、生徒会と浅縹会からそれぞれ花束と御餞別を贈らせていただきました。
 生徒達には放送を通じ、校長先生から離任される先生方、定年退職後引き続き本校で教諭として勤務される先生方の紹介がありました。

 最後に、退任される校長先生からお言葉をいただきました。

「逆境においても高い志を持ち、全力で取り組む優秀な生徒の皆さんとそれを熱心に指導される先生方に囲まれたすばらしい2年間を過ごすことができました。科学技術高校の発展と皆さんの活躍を心から祈念しています。ありがとうございました。」

  

 

 

理数科 春期勉強会

3月22日(火)に理数科の春期勉強会をグランシップにて行いました。慣れない場所で自習を行うことにより、持続力や集中力などを養い、学習習慣を確立することを目指して、自学自習しています。また、卒業生が訪れ、自分の受験で体験したことを下級生へ伝える「進路報告会」も行われました。 

 【1年生】

夏に続いて2回めのグランシップ勉強会です。オンライン学習教材を使って自習する生徒もおり、自学自習のスタイルにも多様性が見られます。机に向かう集中力が高まり、理数科の生徒としての成長を感じました。

卒業生の進路報告会では、「進路が決まる時期が遅く(1月以降に)なって、不安になることは?」という質問があり、「確かに気になったが、理数科のクラスでは、遅くなる人が普通で、クラスの中で励ましあった。」との回答を受けていました。

 

【2年生】

理科の選択科目(物理、生物)や英語の授業も行われました。

先輩たちの受験報告を今まで以上に真剣に自分のこととして受け止めている様子を感じました。模擬試験での判定の受け止め方や推薦入試を希望するときの心構え、受験するために必要な覚悟など、具体的な助言を聞くことができていました。

 

卒業生の皆さんは、新生活に向けての準備で忙しいところ、後輩たちのために足を運んでいただき、ありがとうございました。皆さんの健康と今後の活躍を心から願います。

 

表彰者紹介

 令和3年12月24日から令和4年2月24日までに諸活動で顕著な成績を挙げた皆さんです。全校集会が行われないため、学校HPで紹介いたします。

建築デザイン科1年 第41回建設論文(県建設業協会主催) 優秀賞 A1 鶴橋 千聖さん
建築デザイン科1年 第41回建設論文(県建設業協会主催) 努力賞 A1 大村 茉布さん
建築デザイン科1年 第41回建設論文(県建設業協会主催) 努力賞 A1

嶋結 女乃さん

自然科学部 山﨑賞 山﨑賞 B2

平井 萌乃さん
松下 真歩さん

自然科学部 山﨑賞 山﨑賞 R2

青木 侑太さん
川端 春成さん
友松 柊人さん
丸山 心さん

      M2 向笠 裕哉さん
      M2 大石 隼士さん
      E2 大髙 裕暉さん
      D2 鈴木 陸功さん
機械工学研究部  令和4年度 アート作品コンクール  奨励賞 R2 原島 裕一さん
 (自動車班)     M1 松永 颯太さん
      M1 望月 稜さん
      E1 飯ケ濵 壮太さん
     

U1

 

宇都 明守架さん

 

情報処理研究部 日本情報オリンピック 第2回女性部門 本選 敢闘賞 J2 山内 泉さん
写真部 SANGIAWORD2022グラフィック&デザインアートコンテスト写真部門  大賞 F2 大江 満実さん
写真部 SANGIAWORD2022グラフィック&デザインアートコンテスト写真部門  入選 A2 植松 琉汐さん
      A2 市川 碧海さん
     

R2

大澤 暖人さん

  教養力テスト 成績上位者 1年生 1 位 J1 中村 春翔さん
2 位 J1 森 渡志樹さん
2 位 R1 古永家 章悟さん
4 位 A1 田村 桃子さん
4 位 A1 寺井 ことみさん
6 位 F1 杉山 諒佳さん
6 位 A1 古地 隼大さん
8 位 J1 木伏 壱護さん
8 位 S1 宮﨑 春暖さん
8 位 R1 西井 千逸さん
  教養力テスト 成績上位者 2年生

 

1 位

 

E2

 

北沢 昇大さん

1 位 A2 植村 杏さん
1 位 R2 萩原 和樹さん
4 位 M2 藁科 大輝さん
5 位 A2 別府 幹久さん
6 位 J2 内藤 紘哉さん
7 位 E2 伏見 竜希さん
7 位 A2 山本 羽華さん
9 位 A2 服部 和馬さん
9 位 A2 宮崎 朔弥さん

9 位

 

B2

 

松下 真歩さん

 

  第8回あいのうた
出会いから子育てまでの短歌コンテスト
(静岡県健康福祉部こども未来課主催)
優秀賞 M2 山梨 圭翔さん
入選 D2 佐藤 宏太さん
入選 A2 竹内 悠菜さん
入選 U2 原 千智さん
入選 U2 丸山 颯太さん
入選 B2 杉田 秋香さん
入選 F1 増田 遥斗さん

入選

 

A1

 

小澤 崇史さん

 

建築研究部 秋田県立大学主催
 全国高校生建築提案コンテスト2021
佳作 A2 小川 さくらさん
吉田 歌多さん
建築研究部 日本造園建設業協会主催
第48回全国造園デザインコンクール A住宅造園部門
入選 A2 小川 さくらさん
建築研究部 日本造園建設業協会主催
第49回全国造園デザインコンクール B街区公園部門
入選 A2 小澤 櫻子さん
建築研究部 日本造園建設業協会主催
第50回全国造園デザインコンクール C商業施設部門
入選 A2 杉山 緑和さん
建築研究部 トライデントデザイン専門学校主催
インテリアデザインコンテスト
審査員特別賞 A1 鶴見 和希さん
建築研究部 トライデントデザイン専門学校主催
インテリアデザインコンテスト
入選 A1 鶴橋 千聖さん
建築研究部 東北芸術工科大学主催
第27回全国高等学校デザイン選手権大会2021
入選 A2 小川 さくらさん
吉田 歌多さん
建築研究部 ものつくり大学主催
第11回 高校生建設設計競技
3位 A2 高杉 桜生さん
建築研究部 ものつくり大学主催
第12回 高校生建設設計競技
佳作 A2 吉田 歌多さん
建築研究部 ものつくり大学主催
第13回 高校生建設設計競技
佳作 A2 別府 幹久さん
建築研究部 ものつくり大学主催
第14回 高校生建設設計競技
佳作 A2 杉山 由依さん
ラグビー部 第26回東海高等学校選抜ラグビーフットボール大会Bブロック 3位    
ロボット研究部 第30回静岡県高校生ロボット競技大会
自律制御ロボット部門
準優勝 F3 上仲 令真さん
   チーム名「FFJ」   F3 河合 智樹さん
      F2 米嶋 杏花さん
      J2 飯田 未来さん
ロボット研究部 第30回静岡県高校生ロボット競技大会
自律制御ロボット部門 
第3位 F1 太田 一希さん
   チーム名「チーム運び屋」    F1 出羽 諒成さん
      F1 安竹 聖仁さん
ロボット研究部 第30回静岡県高校生ロボット競技大会
自律制御ロボット部門 
第5位 F1 杉山 駿太さん
     チーム名「楽高」   F1 杉山 諒佳さん
      J1 森 渡志樹さん

令和3年度の終業式・壮行会が行われました

 3月18日(金)令和3年度の終業式・壮行会・諸連絡が放送を通じ行われました。
 終業式では校長先生から次のような式辞をいただきました。
「令和3年度もコロナ禍、さまざまな制約や、不安な日々を送らざるを得ない毎日でしたが、友人や御家族、先生方と励ましあい、ここまで皆さん良く頑張ってきました。

 さて、先日3月1日に令和3年度の卒業式を3年ぶりに体育館で集合開催しました。式辞で私は、「自分はこう思うという自分軸での考えを持つ事の大切さ」について話しました。ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎さんに触れ、当時はだれも研究していなかった気候学を研究テーマに選び、独自の研究活動とその偉大な成果について述べました。実は私たち自身も、日々答えのない課題に向き合っています。感染症対策やワクチン接種の是非、経済活動との両立など、コロナ禍2年目を迎えてなお、新たなフェーズに入り私たちは日々戸惑い、判断を求められています。新しいことに挑戦する事においても、答えのない課題に直面した時にも私たちは、自分はどう思うかという自分軸での考えを持たねばなりません。しかし、自分軸でのものの考えとは、決してそれが変わってはいけないものではないし、ひとりよがりであって良いという事ではありません。

 東京オリンピックで使われた新国立競技場の設計や東京銀座の歌舞伎座などを手掛けたことなどで知られる隈研吾さんが、建築の仕事について、「自分の考えをストレートに形にすることのできる建築家は、自分自身のメッセージを直接社会に働きかける力がある」と述べていることを紹介しました。隈研吾さんの作品は「周囲を圧倒しない建物」とか「隈イズム」といわれますが、周囲の環境と調和する建築物を目指しているそうです。国立競技場の設計では、可能な限り建物の高さを出さないよう考え、軒ひさしと呼ばれる部分に木材を用いていますが、それは神宮の杜との調和を図り、風を取り入れるためだと言います。

 新歌舞伎座の設計では、これまで5度にわたる新築工事に、それぞれに建築家がいたのですが、歌舞伎役者が代々の名前を襲名し、先代の遺産をうまく使いながら演じているように、これまでの建築家の積み上げたものをリスペクトし設計しました。また、旧歌舞伎座から引き継ぐ周囲の街並みとの調和を図ったといいます。隈さんは周囲を圧倒するようなものでなく、周囲の環境と調和のとれた構造物をつくるという自分軸の考えについては、絶対に譲らないという信念を持っている一方で、自然や過去の建築家から施主さんに至るまで、多くの方から謙虚に学ぶ姿勢も持ち合わせています。自分軸の考えとは、それは決して不変なものでもなく、分からない事や知らない事については謙虚に学ぶことの必要性も、隈さんは教えてくれます。私たちは、自分はこう思という自分軸の考えを持ちつつ、他者から学ぶ姿勢をもたなければなりませんと述べた中で、他者とは必ずしも「人」だけではなく、隈さんのように自然や歴史や伝統であったり、また、私たちの属する社会や世界で起きている現在進行形の出来事であったりします。日常の学習活動においても、自分軸での考えと他者の考えを比較し、よりよい答えを導くように努めてほしいと思います。

 3月卒業した先輩方も、コロナ禍でも歩みを止めることなく文化・体育・科学技術、進路実績等様々な分野で輝かしい実績を残しました。4月になれば新入生も迎えます。皆さんには、令和4年度の科学技術高校のリーダーとして、良い伝統を受け継ぐとともに、また、新しい伝統を築いてくれると信じています。」

  

 また、教務課からは「1、2年生の中で約1割の生徒が10段階評価において平均8.0以上の成績だった。3年生に比べるとやや少ないが、例年と比べると充分であったと思う。学年が上がったら今年度以上に勉学に励んでほしい」、「コロナウイルスだけでなくヨーロッパ情勢をはじめとした世の中の情報にアンテナを高くして自身の考えをまとめていってほしい」と話がありました。

 生徒課からは、「明日から春休みだが、新学期に向けての準備をし、良いスタートが切れるようにしてほしい」と話があり、コロナウイルスの感染状況について、静岡ではまだまだ油断できない状況が続いており、三密を回避し、感染症対策を引き続きすることや、スマホの使い方・SNS・交通安全や身だしなみに関して注意がありました。

  

 続いて、第25回全国高等学校少林寺拳法選抜大会と第17回高等学校薙刀選抜大会に出場する生徒の壮行会が行われました。
 選手は「全国大会当日は全校のみなさんの応援を力に変えて悔いのない演舞を披露したいと思います」「14年間で身につけてきた技術をすべて発揮できるよう精一杯頑張ります」と抱負を述べられました。また。生徒会長と校長先生からそれぞれ激励の言葉をいただきました。 

 

 

インターンシップ説明会が行われました

 3月17日(木)に、新2年生を対象にインターンシップ説明会が行われました。インターンシップは7月を予定しており、就職・進学の希望を問わず参加することができます。昨年インターンシップに参加した生徒の事例の紹介や日程の説明などが行われました。5月に再度アナウンスがあるので、ぜひ参加して進路実現に役立ててほしいと思います。

新学期への準備

 3月16日(水)と17日(木)の2日間にわたり、写真撮影・身体測定(視力・体重・身長)・自転車点検・小論文模試がクラス毎重ならないよう時間調整しながら行われました。また、新2年生対象に進路室利用ガイダンスが行われました。
 3月18日(金)に終業式が行われ1年が終了します。新学期に向けて準備をしていきましょう。

 

 

令和4年度入学者選抜検査合格者が発表されました

 3月15日(火)令和4年度入学者選抜検査合格者の受検番号が発表されました。

合格者は校内での受検番号掲示及び専用ウェブページでの発表を実施しました。

 掲示前から受検生や保護者の方々が集まり、緊張感に満ちていましたが、生徒ホールでの掲示がされると、スマホで記念撮影や連絡を入れる様子が見られました。

 合格者の皆様、保護者の皆様おめでとうございます。入学式は4月6日(水)です。新1年生の登校を在校生、教職員一同心よりお待ちしております。

 なお、ウェブページでの発表は、試験時に受検生に配布したURLやQRコード、個別IDとパスワードの入力により閲覧可能です。

第8回あいのうた~出会いから子育てまでの短歌コンテスト 受賞者

静岡県健康福祉部こども未来課主催の短歌コンテスト第8回あいのうたに全校生徒が応募しました。3月12日(土)に表彰式がオンラインで行われます。本校生徒(卒業生含む)の受賞者を紹介します。みなさん心温まる家族に対する「あいのうた」を詠んでいました。

優秀賞  M3 望月 大智 M2  山梨 圭翔 

入選   F3 櫟原 啓杜 D3 米嶋 一優 D2   佐藤 宏太  A2  竹内 悠菜 U2   原 千智  

    U2  丸山 颯太 B2 杉田 秋香  F1   増田 遥斗    A1  小澤 崇史

 

表彰者紹介

令和3年12月24日から令和4年2月24日までの諸活動で顕著な成績を挙げた皆さんです。全校集会が行われないため、HPにて紹介します。

                                                                                                     

都市基盤工学科3年  第41回建設論文(県建設業協会主催)  努力賞  大橋 駿介さん

                                        努力賞  杉本 光由さん

都市基盤工学科3年 第50回卒業製図コンクール(建通新聞社主催) 

                                        優秀賞  秋野 寛人さん

                                              篭山 純一さん  

                                              佐野 星さん    

建築デザイン科3年 第50回卒業製図コンクール(建通新聞社主催) 

                                        優秀賞  大石 優羽さん

                                              沖山 暖和さん

                                              市川 心晶さん

電子工学科3年     静岡県ロボット競技大会MCR部門                                  優勝   鷲巣 碧さん

                                        第3位   加藤 伊織さん                                                 

                                              片山 宙拓さん

                                              杉本 磨生さん

                                                                                                                                                                   宿谷 柊人さん

                                                                                                                                                  第4位   井上 拓己さん 

                                                                                                                                                               萩原 一弥希さん 

                                                                                                                                                               海野 大眞さん

                                                                                                                                                                  中村 亮介さん

3年生選択家庭基礎演習     高校生による給食コンテスト                            審査委員奨励賞       渡邊 咲良さん

機械工学科3年  令和3年度アート作品コンクール平野                                  優秀賞  佐野 碧さん

                                             福井 匠さん

                                              望月 大智さん

陸上競技部       令和3年度高体連陸上競技専門部等級賞       800m1級                            池田 蓮さん

第30回静岡県高校生ロボット競技大会  自立制御ロボット部門 

                                                                                              第2位  チーム名「FFJ」  3年  上仲 令真さん

                                           3年  河合 智樹さん

                                         2年  米嶋 杏花さん

                                            2年  飯田 未来さん

                               第3位  チーム名「チーム運び屋」 1年  太田 一希さん

                                                                                                                                                    1年       出羽 諒成さん

                                                                                                                                                    1年      安竹 聖仁さん

                             第5位  チーム名「楽高」 1年  杉山 駿太さん

                                                                                                                                                   1年      杉山 諒佳さん

                                                                                                                                                   1年  森 渡志樹さん

★令和3年度第14回卒業証書授与式★

 3月1日(火)第14回卒業証書授与式が行われました。平成31年度以来、短縮した形ではありますが、3年ぶりに体育館で行うことができました。
 副校長先生による開式の辞の後、本年度の各科の卒業生356名の代表として電子工学科と理工科の生徒が壇上に上がり、校長先生から卒業証書を授与されました。続いて、校長先生から以下のような式辞が述べられました。

 

【校長式辞】

 例年になく寒い日が続いた日本列島にも、ようやく春一番が吹きはじめ、谷津山の木々も新たな芽吹きの季節となり、皆さんの新しい旅立ちを祝福しているかのようです。本日ここに、多くの御来賓の皆様と卒業生の御家族の御臨席を賜り、令和三年度卒業証書授与式を挙行できますことを、先ずもって感謝申し上げます。さて、ただいま卒業証書をお渡しした三五六名の卒業生のみなさん、御卒業おめでとうございます。

 皆さんが入学した年の春は、平成から令和に改元され、天皇即位の祝賀ムードに包まれ、秋には旭化成の吉野彰・名誉フェローがノーベル化学賞を受賞するなど学会も喜びに沸きました。翌年には2020東京オリンピックが予定されており、国民は明るい未来への期待に満ち溢れていました。しかし、初冬から令和2年にかけ、中国から端を発した新型コロナウイルスの情報が報道されると、またたく間に日本でも、そして静岡県でも感染が拡大しました。4月には緊急事態宣言が発令され結局、令和2年度は約2カ月の臨時休業を余儀なくされました。全国高校総体等が中止されるなど、高校生のこれまでの努力が理不尽に奪われていきました。令和3年度も現在に至るまで状況はあまり変わらず、不自由な学校生活を強いられています。それは学校活動にとどまらず、病気で苦しむ方などの生活弱者をも苦しめていることを、私たちは忘れてはなりません。それでも、皆さんは様々な制約や緊張感の中、学習活動や部活動などの歩みを止めることなく努力し、全国規模の大会で数々の優秀な成績を収め、これまでの本校にはない新たな伝統を築きました。

 さて、これまでの感染症に翻弄されている社会生活・高校生活の中で皆さんは何を考えたでしょうか。私は、地球規模で物事を考えることの必要性と、これまでの既成概念や社会通年という軸に対して、自分の考えという軸をもつことの大切さを感じます。前者では、感染症が拡大する何年も前から、国連は「記録的な地球温暖化と生態系の悪化という状況の中で、ウイルスによる破壊的なパンデミック」を警告しています。また、WHOが警告するワクチン普及の世界的な不平等が生じている実態は看過できません。私たちは地球人として、途上国や未だワクチンが接種できていない国々にも供給していくことが重要であり、そうでなければまた新たなウイルスが。世界の各地で繰り返し猛威を振るうことは、火を見るより明らかです。

 他方で科学技術を学ぶ私たちは、これからの社会に貢献していくという意味で自分軸でのものの考え方が必要です。昨年のノーベル物理学賞を受賞した真鍋叔郎さんは、幼い頃から天気に関心を持ち、当時誰も研究していなかった「気象・気候学」を体系化し、60年以上も研究してこられました。二酸化炭素の濃度の上昇が気候に与える影響を、世界に先駆けて明らかにするなど、数々の研究成果をあげました。誰もが着手していない分野を研究することは、暗闇を手探りで進む挑戦であり、そこには、既成概念という軸も他の研究者の軸とともに、自分軸を信じ進んできた道のりでもあるのです。

 科学技術高校での3年間の学びは、自然科学の理論だけではなく、実験や実習を通して、社会のどのような分野で貢献しているかをつかみ取るものでした。自国だけでは解決できない多くの課題について、世界が協働して持続可能な開発目標に向かい、取り組まねばならない今、皆さんには地球規模の広い視野を持ち、自分軸での思考と逆境に立ち向かう勇気をもって羽ばたいて欲しいと願っています。

 さて、保護者の皆様、お子様の御卒業おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。御入学から本日までの高校生活において、お子様には多くの試練がありました。時に道に迷ったことがあったと思います。そのような時、御家族のあたたかい励ましや御支援により本日を迎えることができました。教職員一同心よりお礼申し上げます。

 卒業生の皆さん、今日からこの科学技術高校が皆さんの母校です。本校は創立から十四年と若い学校ですが、卒業生は工業技術者として地域を支え、そしてグローバル化が進む中で、世界でその技術を遺憾なく発揮しています。また、将来の科学者を目指して勉学や研究活動に邁進している卒業生も少なくありません。若い科学者・技術者への期待は膨らむばかりで、それはすなわち本校に対する期待でもあります。どうか、胸を張って自信をもって自分の道を切り拓いて行ってほしいと思います。 

 その後、2年生の代表による送辞、卒業生代表による答辞がありました。送辞、答辞の要約を以下に記します。 

【送辞】

 3年生の皆様卒業おめでとうございます。みなさんは私たちが入学した時から先輩として様々な場面で私たちをリードしてくださいました。
 ともに過ごした2年間、先輩方からは様々なことを学び多くの教えを受けてきました。先輩方には語りつくせないほど感謝でいっぱいです。本日皆さんは夢や希望を抱き、それぞれの世界へ羽ばたいていかれます。これから自分の歩んだ道の先で、答えの見つからないことや大きな壁に直面することもあるかと思います。しかし、科学技術高校で培ってきた未来を切り開く感性と行動力があれば、どんな困難も乗り越えていけると信じています。私たち在校生も先輩方の後を継ぎ、さらに飛躍できるよう残りの高校生活を精一杯過ごしていきたいと思います。

【答辞】

 いまだ新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、対策を行い、先生方、家族に見守られ、本日の卒業式を迎えられたことに、私達卒業生一同大きな幸せを感じています。

 この三年間、長くもあっという間に過ぎてしまいましたが、そこにはいつも先生方や家族の支えがありました。

 在校生の一、二年生はコロナウイルスの影響を受けた不安な状況下、この科学技術高校に入学し、慣れない環境の中でも私たちの背を見て、共に考え、つくってきました。「ものづくり」を通して知識を深め、技術を磨くとともに、さらに後輩達へと繋いでいってくれると信じています。

 本日、私たちはこの科学技術高校を卒業し、それぞれの道へと歩んでいきます。この先何が起こるのかわからず、不安な気持ちもあります。しかし、科学技術高校で築いてきた仲間との絆、三年間、吸収し、磨いてきた技術、応援し続けてくれた先生方、家族の存在。この見えない支えがあれば、どんな困難があろうと乗り越えていけるはずです。

 最後になりましたが、本日私達のためにご臨席くださいました保護者の皆様、私達のために卒業式を挙行して下さった先生方に卒業生一同心よりお礼申し上げます。 

 閉式の辞の後、各科毎に行われ、生徒全員に卒業証書授与され、その他証明書等配布、表彰、教職員の卒業生に対するお祝いの挨拶等が行われました。