2021年1月の記事一覧

★電気工学科3年生・課題研究発表会が行われました★

 昨日25日(月)の物質工学科に続き、本日1月26日(火)は都市基盤工学科と電気工学科の課題研究発表会が行われました。保護者の皆様もたくさん見に来てくださいました。

 電気工学科は毎年、7~9名程度の生徒ごと大きなグループに分けて「班」をつくり、研究を行っています。今回も5班に分けて活動しました。便宜上指導教官の名前に班をつけて分類、活動しています。

 1班は森学科長が指導する「森教官班」。班の中で3つのテーマに分けて研究発表しました。「技能向上を目指した電気工事作品製作」「太陽熱を利用したペルチェ素子での温度差発電」「太陽光熱を利用したスマホ充電器」の3テーマでした。特に「スマホ充電器」は1度に10台まで充電できる機能を持ち、防犯機能も兼ね備え、扉が開いている間は防犯アラームが鳴り続ける設定となっておりびっくりしました。
 

 

 
 
 2班は山田先生が指導する「山田教官班」。この班も2テーマに分けての活動となりました。一つ目は「Arduinoの応用」、複雑なプログラミングを組み立て、Arduino言語を用いてスマホから文字を送り、LCDに文字を表示しました。もう一つは「防災ラジオの研究 Part 2」と題して第一部は「オルタネータ発電の研究」、「オルターネータ」とは自動車内で使われる電気を生み出すためのパーツです。自転車を固定するための実験土台も作成しました。第二部は「ハブダイナモ発電の研究」を行いました。
 

 

 

 3班は青野先生が指導する「青野教官班」の「感震ブレーカーの製作」。設定された震度以上の地震が起きると装置が作動し、ブレーカーが落ちて電気が消えて火災を防ぐ仕組みになっています。入゛んが複雑でとても大変だったということでした。実演もしてくれました。
 

 

 



 4班は加賀美先生が指導する「加賀美教官班」。2テーマに分けて、「ドローン製作」と「Arduinoによるドローン制御」の研究を行いました。当初段ボール製によるドローン製作を試みましたが、材質が紙であるため耐久性が低く、さらに加工が困難であることも判明、その後発砲スチロール・ざる・アクリルなど素材を変えて試みたがモーターの重量に耐えられず、結局ドローンを購入することとなり、ドローンの仕組みや法的なことや資格などを研究することになりました。道路交通法・航空法などにも規制があり、資格も必要になってくるため、今回はこれか法や資格の適用外(200g以下)となる134.1gのドローンを安全に飛ばす研究を行いました。
 

 

 5班は川根先生が指導する「川根教官班」。「太陽光発電装置を利用した新多機能防災システム2号」の研究。
先輩方が作った「1号」の老朽化やさらなるバージョンアップを試みたことが研究のきっかけで、持ち運びの利便性およびペルチェ素子の制御問題などに重点を置き、防災システムに電気エネルギーをどう活用するかというテーマのもと電気・電子・建築・都市基盤工学など工業知識を有機的におりまぜての研究となりました。

 

 

 

 どの班も熱心に研究発表を行っていました。寸暇を惜しんでの研究には頭が下がる思いでした。
この熱意を今後の進路先での活動にも生かしていって欲しいです。

★都市基盤工学科3年生・課題研究発表会が行われました★

 昨日25日(月)の物質工学科に続き、本日1月26日(火)は都市基盤工学科と電気工学科の課題研究発表会が行われました。保護者の皆様もたくさん見に来てくださいました。

 都市基盤工学科は毎年、7~9名程度の生徒ごと大きなグループに分けて「班」をつくり、研究を行っています。今回も5班に分けて活動しました。発表会は視聴覚室で行われました。
 司会は松浦さん・守田さんが務めました。

 1班は「谷津山の山道整備とベンチ製作」。本校北側に大きくそびえる谷津山。ハイキングコースとしても本校の部活のトレーニングコースとしても親しまれていますが、もっと散策しやすくできないかという発想からベンチづくりと並行して可能な範囲で山道の整備を行った「一大プロジェクト」を発表しました。山道整備のために測量を行い、ベンチ製作では竹を切るのが大変だったという苦労話を聞きました。
 

 

 2班はこのホームページでも何回か取り上げさせていただいた「災害用貯水槽の操作を動画で作成」。
昨年6月に本校・情報システム科とともに静岡市上下水道局水道部水道事務所(静岡市清水区旭町)からの依頼を受けて「静岡市水道事業災害対策に伴うマニュアル動画制作」をおこなうことになり、まずは校内でレクチャーを受け、7月下旬には静岡市立清水興津中学校にて操作マニュアルの撮影会を行いました。その後情報システム科と協力しながら動画を作成してこのたび完成、そこまでに至る過程を説明してくれました。何度か静岡新聞の取材も受けたことも生徒たちの士気を上げたと思います。近日「ユーチューブ」でも公開予定です。


 3班は「模型製作」。模型製作を「ダム班」「橋班」に分けて、ダム班は静岡県浜松市天竜区・佐久間ダムの模型を作成、コンクリートを使って作り、発泡スチロールを使って軽量化を図りましたが、型枠から脱型させる工程に苦慮したそうです。(株)木内建設様の御協力も頂きました。橋班は画家としてだけではなく、土木工学・建築学者としても数多くの研究をしたレオナルド・ダ・ヴィンチが作った接着剤や釘などを使わずに、たった2つの要素「摩擦」「重力」だけを利用したシンプルな仕組みが採用されている「ダヴィンチの橋」を作りました。また「トラス橋」のジオラマ模型も作りました。
 

 

 4班は「土木を伝える」。本校都市基盤工学科は前身の静岡工業高校時代は「土木科」という名称で、本校創設時に「都市工学科」、平成24年度から現在の「都市基盤工学科」となりました。「土木」という懐かしい響きの言葉に魅せられた生徒たちがさらに世代を超えて老若男女に幅広く「古き良き土木」を伝えていく研究を行いました。またセメントとコンクリートを用いて作成し、文化祭でも販売した「消波ブロック」も紹介しました。セメント・シリコンを使ったレゴ・テトラポット作りです。セメント・砂・水の配合割合が決まるまでが特に苦労したようです。

 

 

 5班は「木材加工技術の学習・利用」。シンプルに「木材」を用いて作ったものを見せてくれました。コロナ対策で対面接客時に飛沫拡散防止のために用いられる「アクリル製のパーティション」(進路室で使用されています)、都市基盤実習室で使われている「木製の実習机」、都市基盤研究室に置かれている課題提出用のポストなどを披露してくれました。なかなか垂直に組み立てられずボンドを使ったりと悪戦苦闘したようです。3作品とも耐久性を意識してものづくりを行うということを特に強く学んだそうです。
 

 


 どの研究もじっくり時間をかけてた完成度の高いものだったと思います。
 この研究の成果を進学先・就職先でも生かしていって欲しいと思っています。

 明後日28日(木)午後は「機械工学科」「電子工学科」「情報システム科」の課題研究発表会が行われます。

★建築デザイン科3年生・課題研究発表会が行われました★

 昨日1月21日(木)のロボット工学科に続き、本日1月22日(金)午後、本校・建築デザイン科製図室にて、建築デザイン科3年生の課題研究発表会が行われました。保護者の皆様もたくさん見に来てくださいました。

 
 
建築デザイン科は毎年、9~10名程度の生徒ごと大きなグループに分けて「班」をつくり、研究を行っています。今回も「CAD班」「コンペ班」「模型班」「木工班」に分けて活動しました。
 司会は小川君、川崎君が務めました。

 1班「CAD班」は男女10名で成り立っていて、青山剛昌先生の名作アニメ「名探偵コナン」の家や映画「ハリーポッター」に出てきたホグワーツ城を3DCADで紹介しました。
 

 2班「コンペ班」は1年間で参加したコンペ(competition)作品の数々を紹介してくれました。建築デザイン科は作品を数多くコンペに出品し評価をいただいています。A科ならではの課題研究題目ではないでしょうか。日本大学のコンペに出品した際の作品を作ったときの苦労話は特に印象に残りました。
  

 

 


3班「模型班」は今年度の文化祭でも展示した、ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」に出てきたラプンツェルの塔の製作秘話を交えた作品公開をしてくれました。製作のきっかけは「ラプンツェル」が高校3年生の生徒たちと同い年だということと、塔に閉じ込められたラプンツェルの姿が今年度コロナ禍や休校でステイホームをせざるを得なかった自分たちの姿と重なったということでした。「背景班」「土台班」「塔班」などに分かれて製作、建築デザイン科創設以来初めての「架空の建築物の製作」に取り組みました。下の写真は完成品です。
 

 

 

 

 4班「木工班」は製作した傑作家具を紹介したり、技能検定での資格取得にまつわる苦労話もしてくれました。それぞれの必要用途に応じて各人が「本棚」「戸棚」「テレビ台」「椅子」「ハンガーラック」などを作りました。中には「〇〇するのが面倒だから〇〇を自分で作りたい。」という正直な発想もあり、まさにLaziness is a mother of inventions. (怠惰は発明の母なり)ということでしょうか。中には野球部の部室にあった折れかけのバットでくつべらを作ったという作品もありました。また難関資格・2級大工技能検定に挑戦した苦労話もあり、非常に興味関心をひきました。

 

 

 

 

 

 
 
 すべての班の写真を掲載できず申し訳ありませんでした。

 日々作品の提出期日に追われながら、立派な作品を完成させている生徒たちの努力に頭が下がる思いでした。最後に坂下建築デザイン科学科長より好評をいただきました。是非本校で培ったものを卒業後の進路先でも生かしていって欲しいと思っています。

 

 次回は来週25日(月)10:35~物質工学科、26日(火)10:35~都市基盤工学科・電気工学科の課題研究発表会を予定しています。

★ロボット工学科3年・課題研究発表会が行われました★

 令和3年1月21日(木)に本校工業科の先陣を切って、ロボット工学科の「課題研究発表会」が行われました。

 「課題研究」とは、本校工業科3年生及び理数科2年生が、週3時間全員履修する科目で、大学の「研究室」「ゼミ」のようなものです。各学科内で、研究テーマに沿って教員の指導のもと少人数で研究を続け、その成果を年度末に発表します。また発表会では、来年「課題研究」を履修する2年生も聴講し、来年度の研究イメージをふくらませます。また多数の保護者も見学に来てくださいました。発表会の進行を生徒が務めるのも、この課題研究の特色となっています。
 これから数回に分けて、各学科の課題研究の様子をご紹介します。
 すべての研究班の作品をご紹介は出来ませんが、出来る限り多くの作品を取り上げたいと思います。

今回の司会は、ロボット工学科3年生の紅林君が務めました。

 ※すべての発表の写真が載せられず申し訳ありません。

1班は、電子音ではなくピアノ音が鳴るように、さらには和音(2つ以上の音を同時に鳴らして合成された音)が出来るように工夫され、さらに低価格で完成度高く製作された『大型電子ピアノの作製』。
 
2班は、昨今発展・普及が目覚ましく、各社こぞって新作を発売するようになった自動掃除ロボットを、低価格で作製し、かつより滑らかに移動するよう工夫された『自動掃除ロボット「オオタ君2号」の製作』。オオタ君とはこの研究班のリーダー生徒から由来した名前だそうです。このグループは昨年12月に掛川市で行われたロボット大会にも参加し、その様子も伝えてくれました。

3班は、ラズパイ(ラズベリーパイ)を使ってカメラが手の動きを認識することで、撃ったか撃っていないか判別して射的を楽しむ『ラズパイによる射的』。
 

 

4班は、LED52個を使って信号機を制御する模型を製作した『PLC制御を用いた信号機模型』。
信号機にLEDを通して、土台と信号機を金具で取り付け、端子台とPLCに配線して組み立てました。
 
5班は、先述したラズパイで制御され、スマートフォンを使って前後左右の操作が可能、車体前面についたクイックルワイパーでお掃除してくれる自動掃除ロボットを製作した『ラズパイお掃除ロボットの制作』。まずはラズベリーパイとは何か、そこの説明から入ってくれて聞いている側にはわかりやすかったです。
 
6班は、実用化されている3DCADのドローンを出来る限り忠実に再現しながら、安全性を重視し、外殻はオリジナルのものを作った『3DCADを用いたドローンの製作』。実際に飛んでいる場面の動画も見せてくれました。終始低空飛行になってしまったことが反省点だったようです。
 

 

7班は、船舶に興味を持った班員たちが、3年間本校で学んだ電子・情報・機械分野の知識に加えて新たに船舶工学も学習し、小型船舶模型を作った『遠隔操作小型船舶模型の製作』。
 

8班は、新型コロナウイルス感染症拡大に世界が苦しみ続ける昨今、特に飲食業界では感染防止が重要な課題となっていて、その解決策の一助として感染防止機能を備えた新しい生活様式に沿ったドリンクサーバーを製作した『ウイルス感染防止機能付きドリンクサーバーの製作』。ドリンクサーバーにグラスを置くと光センサーがグラスを感知し深紫外線LEDが照射されグラスを殺菌、好きな飲み物のパネルに手をかざすと(触れません!!)センサーが反応し出力信号がポンプモーターに送られてボトルから空気圧で飲み物が押し出され、一定量グラスに入るという画期的なサーバーです。(画像がなくて申し訳ございません。)

9班は、誰しもが子供のころ食べた(株)やおきんの大ヒット商品・うまい棒の自販機を出来るだけ再利用の材料を使いながら製作、文化祭等で来場者に楽しんでもらうコンセプトで作った『うまい棒専用自動販売機』。

10班は、こちらも掃除ロボットの製作ですが、この班は階段掃除のロボット。非常に難しい機能を搭載せざるを得ない状況になり、階段を登る機能に重点を置いて作った『階段掃除ロボットの製作』。

11班は、コロナ禍で3密を避けるため今まで以上に人間の代わりとして重宝されるであろう産業用ロボットであるが、普及がなかなか進捗していかない一因として挙げられる「ティーチング(教示作業)への理解が深まらないこと」について、米津玄師さんの「パプリカ」の振り付けをデータ化してロボットに覚えさせて楽曲に合わせて踊らせるなど様々な特色や機能、または短所なども研究した『産業用ロボットによるパフォーマンスの研究』。

 どの発表も非常にクオリティーが高く、目の付け所が違うものが多かったです。

 この様子は図書室のモニターにもライブ配信されて、3年生が仲間の発表を間見守っていました。
 

 この研究を卒業後の進学先・就職先でも生かしていって欲しいです。

 次回の研究会は、建築デザイン科、1月22日(金)午後になります。

★第40回建設論文で本校建築デザイン科1年生8名が入選しました★

(一社)静岡県建設業協会が主催する「第40回建設論文」コンクールに本校建築デザイン科1年生が応募し、2名が佳作、6名が努力賞を受賞、この度本校で表彰式がありましたのでご報告します。
建築デザイン科の生徒は夏季休業中の課題として1年生が全員取り組みました。
 コンクールの概要は次の通りです。

      主催: 一般社団法人 静岡県建設業協会 
   論文テーマ:『災害に強い街づくり(わたしの街をこうしたい)』400字詰め原稿用紙3~5枚程度 
     参加校:6校 
     作品数:262作品の応募 総入賞数:19名

1月20日(水)放課後、(一社)静岡県建設業協会昭和会代表幹事 平井敏晃様が来校し、
受賞者に賞状を渡してくださりました。

  佳 作    入江 さん    黒田 さん 

  努力賞    大石 くん    宮本 さん

         佐々木くん    園田 さん 

         山下 さん    向島 さん


また本校にも感謝状が贈られました。         
      
 
 
受賞者の方々、おめでとうございます。これを励みにますます勉学に頑張ってください。