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2025年10月の記事一覧
自転車安全教室【1年生】
10月14日(金)
静岡県自動車学校様のご協力で
1年生に自転車安全教室を行ってくださいました。
1.交差点の通行方法(巻込み)
様々な車両には、内輪差と死角というものが存在します。
車両が大きいと前輪と後輪の距離が開くため、内輪差も大きくなります。
(トラックなど大きな車両は大回りしないと曲がれない)
たまに交差点で自転車の前輪が車道に出た状態で信号待ちをしている人がいますが、この内輪差がわかっていないと巻き込まれる危険性が高くなります。
信号待ちをするときは、交差点から少し離れて止まりましょう。
死角の説明では、実際に生徒にトラックの運転席に乗ってもらい確認してもらいました。
助手席のドア付近に二人の生徒が立っていますが、運転席からは見えていません。
車両によって死角の位置や範囲も異なります。
交差点を通行するときは、「車の運転手には自分のことが見えていないかもしれない」と意識するだけでも、事故を未然に防ぐことができます。
2.右折事故・ドア開け
路肩に止まっている車を避けたとき、その車のドアが開いたら?咄嗟に車道側に避けてしまいますよね。
さらに、そこに後ろから車が来ていたら、事故にあってしまうかもしれません。
路肩の障害物を避けるときは、後ろから車が来ていないか確認すること。
そして、路肩に止まっている車の横を通行するときは、「突然ドアが開くかもしれない」もしくは「突然発進するかもしれない」と心がけるだけでも危険を減らすことができます。
ドア開けと右折事故の両方で、一部の生徒たちには実際に車に乗り込んで、車からの視点で見てもらいました。
「自転車が急に出てきて怖かった」など車からは自転車がどう見えるのか、体感してくれたようです。
交差点を開けて車が止まっているときは、「車が曲がってくるかもしれない」と心得ておきましょう。
大事なのは、行っても大丈夫だと確信が持てないとき・不安な時は、自転車を止めて安全を確認すること。
時にはルールよりも譲り合い!自分の安全を優先しましょう!
3.自転車の危険な乗り方
こちらのブースでは、交通安全指導員さんがスライドで説明をしてくださいました。
昨年、 高校生が事故に遭った件数は85件。そのうち、負傷者数は76名だったそうです。
事故の特徴として、以下の3点を挙げられました。
①通学時間帯の交通事故が多発している
②交通事故でケガをした人の約8割が自転車乗車中である
③出会い頭事故が多発している
1.自転車は車道が原則であること。歩道は例外であり、もし歩道を走る際は徐行すること。歩行者優先であること。
2.一時停止を守ること。
3.車道を通行する際は車道の信号に従うこと。歩道を通行する際は歩道の信号に従うこと。
以上の自転車走行の基本を守りましょう。
9月以降 、日が暮れるのが早くなってくると夕暮れ時~夜間の交通事故が増加するそうです。
無灯火やながら運転は論外です!
早めにライトを点灯し、安全を確認しながら走行しましょう。
昼間でも、天気が悪くて薄暗い時はライトを点灯したほうが良さそうですね。
来年の4月から、危険を伴う場合や悪質な運転者には自転車も反則金が発生します。
右折事故・ドア開けのブースで指導員さんが説明してくださいましたが、事故が発生した場合に車の方が過失割合が大きくなるように設定されているのは、事故の抑止力になるからです。
弱い立場が何をしても許されるわけではありません。
自転車反則金が発生するようになってしまったのは、それだけ危険な運転をする自転車が増えているということでしょう。
今まで黄色切符で済んでいたものが、来年度からは反則金になります。
さらに酷い場合は反則金では済まずに、刑事罰を受け前科がつく場合もあります。
自分の身を守るためにも、自転車も車両であることを自覚して、安全に走行してほしいです。
4.二輪と四輪の急制動
横断歩道を渡っていた歩行者と通過しようとした自転車がぶつかりそうになっています。
自転車側からは車が障害物となって、歩行者がいることに直前まで気づけなかったりします。
横断歩道を通過するときは、すぐに止まれる速度で走行しなければいけません。
では、すぐに止まれる速度とはどのくらいなのか。
同じ速度・同じ地点でブレーキを全力でかけた場合での、車と自転車でブレーキ性能の違いを実演してくださいました。
上の写真は、時速40㎞からブレーキをかけた場合。
ブレーキをかけた地点から車は5.8mで止まりましたが、自転車はその約3倍ほど先で止まっています。
時速20㎞からブレーキをかけた場合では、車が2.3m、自転車は5.6mで止まることができました。
この時速20㎞が徐行とされる速度に設定されている理由がよくわかりましたね。
また、きちんと整備されている自転車と整備されていない自転車でも、ブレーキ性能の違いを実演してくださいました。
整備されている自転車は5~6mで止まれましたが、ブレーキの効きの悪い自転車は14mで止まりました。
自転車を乗ることのある皆さんは、定期的に前輪と後輪のブレーキの効きを自分でチェックしましょう!
生徒たちにもブレーキの効きの悪い自転車と、しっかり整備された自転車の違いを確認してもらいました。
5.見通しの悪い交差点
見通しの悪い交差点でヒヤッとしたことがある人、いませんか?
交通安全指導員さんのブースでも、見通しの悪い交差点で一時停止無視をした自転車と車の事故の映像を見せていただきましたね。
見通しの悪い交差点には、だいたい[止まれ]の標識があります。
この標識がある場所では、停止線の手前で一時停止して安全を確認してから進まなければいけません。
これを無視して通過する自転車が本当に多いのです。
こちらのブースでも生徒たちに車に乗車してもらって、一時停止無視をした自転車がどう見えるのか体験してもらいました。
「直前まで自転車が見えなかった」
車と自転車では走行スピードも違いますし、お互いすぐには止まれません。
[止まれ]の標識では必ず停止線で止まること。
標識がなくても、見通しの悪い交差点では一度止まり、左右をしっかり確認すること。
何か来るかも、いるかもと予測をしながら走行しましょう!
「かもしれない運転」で
自分の安全は自分で守りましょう!
静岡県自動車学校の指導員の皆さん
交通安全指導員さん
ありがとうございました。