学校の出来事

表彰者紹介

 令和3年12月24日から令和4年2月24日までに諸活動で顕著な成績を挙げた皆さんです。全校集会が行われないため、学校HPで紹介いたします。

建築デザイン科1年 第41回建設論文(県建設業協会主催) 優秀賞 A1 鶴橋 千聖さん
建築デザイン科1年 第41回建設論文(県建設業協会主催) 努力賞 A1 大村 茉布さん
建築デザイン科1年 第41回建設論文(県建設業協会主催) 努力賞 A1

嶋結 女乃さん

自然科学部 山﨑賞 山﨑賞 B2

平井 萌乃さん
松下 真歩さん

自然科学部 山﨑賞 山﨑賞 R2

青木 侑太さん
川端 春成さん
友松 柊人さん
丸山 心さん

      M2 向笠 裕哉さん
      M2 大石 隼士さん
      E2 大髙 裕暉さん
      D2 鈴木 陸功さん
機械工学研究部  令和4年度 アート作品コンクール  奨励賞 R2 原島 裕一さん
 (自動車班)     M1 松永 颯太さん
      M1 望月 稜さん
      E1 飯ケ濵 壮太さん
     

U1

 

宇都 明守架さん

 

情報処理研究部 日本情報オリンピック 第2回女性部門 本選 敢闘賞 J2 山内 泉さん
写真部 SANGIAWORD2022グラフィック&デザインアートコンテスト写真部門  大賞 F2 大江 満実さん
写真部 SANGIAWORD2022グラフィック&デザインアートコンテスト写真部門  入選 A2 植松 琉汐さん
      A2 市川 碧海さん
     

R2

大澤 暖人さん

  教養力テスト 成績上位者 1年生 1 位 J1 中村 春翔さん
2 位 J1 森 渡志樹さん
2 位 R1 古永家 章悟さん
4 位 A1 田村 桃子さん
4 位 A1 寺井 ことみさん
6 位 F1 杉山 諒佳さん
6 位 A1 古地 隼大さん
8 位 J1 木伏 壱護さん
8 位 S1 宮﨑 春暖さん
8 位 R1 西井 千逸さん
  教養力テスト 成績上位者 2年生

 

1 位

 

E2

 

北沢 昇大さん

1 位 A2 植村 杏さん
1 位 R2 萩原 和樹さん
4 位 M2 藁科 大輝さん
5 位 A2 別府 幹久さん
6 位 J2 内藤 紘哉さん
7 位 E2 伏見 竜希さん
7 位 A2 山本 羽華さん
9 位 A2 服部 和馬さん
9 位 A2 宮崎 朔弥さん

9 位

 

B2

 

松下 真歩さん

 

  第8回あいのうた
出会いから子育てまでの短歌コンテスト
(静岡県健康福祉部こども未来課主催)
優秀賞 M2 山梨 圭翔さん
入選 D2 佐藤 宏太さん
入選 A2 竹内 悠菜さん
入選 U2 原 千智さん
入選 U2 丸山 颯太さん
入選 B2 杉田 秋香さん
入選 F1 増田 遥斗さん

入選

 

A1

 

小澤 崇史さん

 

建築研究部 秋田県立大学主催
 全国高校生建築提案コンテスト2021
佳作 A2 小川 さくらさん
吉田 歌多さん
建築研究部 日本造園建設業協会主催
第48回全国造園デザインコンクール A住宅造園部門
入選 A2 小川 さくらさん
建築研究部 日本造園建設業協会主催
第49回全国造園デザインコンクール B街区公園部門
入選 A2 小澤 櫻子さん
建築研究部 日本造園建設業協会主催
第50回全国造園デザインコンクール C商業施設部門
入選 A2 杉山 緑和さん
建築研究部 トライデントデザイン専門学校主催
インテリアデザインコンテスト
審査員特別賞 A1 鶴見 和希さん
建築研究部 トライデントデザイン専門学校主催
インテリアデザインコンテスト
入選 A1 鶴橋 千聖さん
建築研究部 東北芸術工科大学主催
第27回全国高等学校デザイン選手権大会2021
入選 A2 小川 さくらさん
吉田 歌多さん
建築研究部 ものつくり大学主催
第11回 高校生建設設計競技
3位 A2 高杉 桜生さん
建築研究部 ものつくり大学主催
第12回 高校生建設設計競技
佳作 A2 吉田 歌多さん
建築研究部 ものつくり大学主催
第13回 高校生建設設計競技
佳作 A2 別府 幹久さん
建築研究部 ものつくり大学主催
第14回 高校生建設設計競技
佳作 A2 杉山 由依さん
ラグビー部 第26回東海高等学校選抜ラグビーフットボール大会Bブロック 3位    
ロボット研究部 第30回静岡県高校生ロボット競技大会
自律制御ロボット部門
準優勝 F3 上仲 令真さん
   チーム名「FFJ」   F3 河合 智樹さん
      F2 米嶋 杏花さん
      J2 飯田 未来さん
ロボット研究部 第30回静岡県高校生ロボット競技大会
自律制御ロボット部門 
第3位 F1 太田 一希さん
   チーム名「チーム運び屋」    F1 出羽 諒成さん
      F1 安竹 聖仁さん
ロボット研究部 第30回静岡県高校生ロボット競技大会
自律制御ロボット部門 
第5位 F1 杉山 駿太さん
     チーム名「楽高」   F1 杉山 諒佳さん
      J1 森 渡志樹さん

令和3年度の終業式・壮行会が行われました

 3月18日(金)令和3年度の終業式・壮行会・諸連絡が放送を通じ行われました。
 終業式では校長先生から次のような式辞をいただきました。
「令和3年度もコロナ禍、さまざまな制約や、不安な日々を送らざるを得ない毎日でしたが、友人や御家族、先生方と励ましあい、ここまで皆さん良く頑張ってきました。

 さて、先日3月1日に令和3年度の卒業式を3年ぶりに体育館で集合開催しました。式辞で私は、「自分はこう思うという自分軸での考えを持つ事の大切さ」について話しました。ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎さんに触れ、当時はだれも研究していなかった気候学を研究テーマに選び、独自の研究活動とその偉大な成果について述べました。実は私たち自身も、日々答えのない課題に向き合っています。感染症対策やワクチン接種の是非、経済活動との両立など、コロナ禍2年目を迎えてなお、新たなフェーズに入り私たちは日々戸惑い、判断を求められています。新しいことに挑戦する事においても、答えのない課題に直面した時にも私たちは、自分はどう思うかという自分軸での考えを持たねばなりません。しかし、自分軸でのものの考えとは、決してそれが変わってはいけないものではないし、ひとりよがりであって良いという事ではありません。

 東京オリンピックで使われた新国立競技場の設計や東京銀座の歌舞伎座などを手掛けたことなどで知られる隈研吾さんが、建築の仕事について、「自分の考えをストレートに形にすることのできる建築家は、自分自身のメッセージを直接社会に働きかける力がある」と述べていることを紹介しました。隈研吾さんの作品は「周囲を圧倒しない建物」とか「隈イズム」といわれますが、周囲の環境と調和する建築物を目指しているそうです。国立競技場の設計では、可能な限り建物の高さを出さないよう考え、軒ひさしと呼ばれる部分に木材を用いていますが、それは神宮の杜との調和を図り、風を取り入れるためだと言います。

 新歌舞伎座の設計では、これまで5度にわたる新築工事に、それぞれに建築家がいたのですが、歌舞伎役者が代々の名前を襲名し、先代の遺産をうまく使いながら演じているように、これまでの建築家の積み上げたものをリスペクトし設計しました。また、旧歌舞伎座から引き継ぐ周囲の街並みとの調和を図ったといいます。隈さんは周囲を圧倒するようなものでなく、周囲の環境と調和のとれた構造物をつくるという自分軸の考えについては、絶対に譲らないという信念を持っている一方で、自然や過去の建築家から施主さんに至るまで、多くの方から謙虚に学ぶ姿勢も持ち合わせています。自分軸の考えとは、それは決して不変なものでもなく、分からない事や知らない事については謙虚に学ぶことの必要性も、隈さんは教えてくれます。私たちは、自分はこう思という自分軸の考えを持ちつつ、他者から学ぶ姿勢をもたなければなりませんと述べた中で、他者とは必ずしも「人」だけではなく、隈さんのように自然や歴史や伝統であったり、また、私たちの属する社会や世界で起きている現在進行形の出来事であったりします。日常の学習活動においても、自分軸での考えと他者の考えを比較し、よりよい答えを導くように努めてほしいと思います。

 3月卒業した先輩方も、コロナ禍でも歩みを止めることなく文化・体育・科学技術、進路実績等様々な分野で輝かしい実績を残しました。4月になれば新入生も迎えます。皆さんには、令和4年度の科学技術高校のリーダーとして、良い伝統を受け継ぐとともに、また、新しい伝統を築いてくれると信じています。」

  

 また、教務課からは「1、2年生の中で約1割の生徒が10段階評価において平均8.0以上の成績だった。3年生に比べるとやや少ないが、例年と比べると充分であったと思う。学年が上がったら今年度以上に勉学に励んでほしい」、「コロナウイルスだけでなくヨーロッパ情勢をはじめとした世の中の情報にアンテナを高くして自身の考えをまとめていってほしい」と話がありました。

 生徒課からは、「明日から春休みだが、新学期に向けての準備をし、良いスタートが切れるようにしてほしい」と話があり、コロナウイルスの感染状況について、静岡ではまだまだ油断できない状況が続いており、三密を回避し、感染症対策を引き続きすることや、スマホの使い方・SNS・交通安全や身だしなみに関して注意がありました。

  

 続いて、第25回全国高等学校少林寺拳法選抜大会と第17回高等学校薙刀選抜大会に出場する生徒の壮行会が行われました。
 選手は「全国大会当日は全校のみなさんの応援を力に変えて悔いのない演舞を披露したいと思います」「14年間で身につけてきた技術をすべて発揮できるよう精一杯頑張ります」と抱負を述べられました。また。生徒会長と校長先生からそれぞれ激励の言葉をいただきました。 

 

 

インターンシップ説明会が行われました

 3月17日(木)に、新2年生を対象にインターンシップ説明会が行われました。インターンシップは7月を予定しており、就職・進学の希望を問わず参加することができます。昨年インターンシップに参加した生徒の事例の紹介や日程の説明などが行われました。5月に再度アナウンスがあるので、ぜひ参加して進路実現に役立ててほしいと思います。

新学期への準備

 3月16日(水)と17日(木)の2日間にわたり、写真撮影・身体測定(視力・体重・身長)・自転車点検・小論文模試がクラス毎重ならないよう時間調整しながら行われました。また、新2年生対象に進路室利用ガイダンスが行われました。
 3月18日(金)に終業式が行われ1年が終了します。新学期に向けて準備をしていきましょう。

 

 

令和4年度入学者選抜検査合格者が発表されました

 3月15日(火)令和4年度入学者選抜検査合格者の受検番号が発表されました。

合格者は校内での受検番号掲示及び専用ウェブページでの発表を実施しました。

 掲示前から受検生や保護者の方々が集まり、緊張感に満ちていましたが、生徒ホールでの掲示がされると、スマホで記念撮影や連絡を入れる様子が見られました。

 合格者の皆様、保護者の皆様おめでとうございます。入学式は4月6日(水)です。新1年生の登校を在校生、教職員一同心よりお待ちしております。

 なお、ウェブページでの発表は、試験時に受検生に配布したURLやQRコード、個別IDとパスワードの入力により閲覧可能です。

第8回あいのうた~出会いから子育てまでの短歌コンテスト 受賞者

静岡県健康福祉部こども未来課主催の短歌コンテスト第8回あいのうたに全校生徒が応募しました。3月12日(土)に表彰式がオンラインで行われます。本校生徒(卒業生含む)の受賞者を紹介します。みなさん心温まる家族に対する「あいのうた」を詠んでいました。

優秀賞  M3 望月 大智 M2  山梨 圭翔 

入選   F3 櫟原 啓杜 D3 米嶋 一優 D2   佐藤 宏太  A2  竹内 悠菜 U2   原 千智  

    U2  丸山 颯太 B2 杉田 秋香  F1   増田 遥斗    A1  小澤 崇史

 

表彰者紹介

令和3年12月24日から令和4年2月24日までの諸活動で顕著な成績を挙げた皆さんです。全校集会が行われないため、HPにて紹介します。

                                                                                                     

都市基盤工学科3年  第41回建設論文(県建設業協会主催)  努力賞  大橋 駿介さん

                                        努力賞  杉本 光由さん

都市基盤工学科3年 第50回卒業製図コンクール(建通新聞社主催) 

                                        優秀賞  秋野 寛人さん

                                              篭山 純一さん  

                                              佐野 星さん    

建築デザイン科3年 第50回卒業製図コンクール(建通新聞社主催) 

                                        優秀賞  大石 優羽さん

                                              沖山 暖和さん

                                              市川 心晶さん

電子工学科3年     静岡県ロボット競技大会MCR部門                                  優勝   鷲巣 碧さん

                                        第3位   加藤 伊織さん                                                 

                                              片山 宙拓さん

                                              杉本 磨生さん

                                                                                                                                                                   宿谷 柊人さん

                                                                                                                                                  第4位   井上 拓己さん 

                                                                                                                                                               萩原 一弥希さん 

                                                                                                                                                               海野 大眞さん

                                                                                                                                                                  中村 亮介さん

3年生選択家庭基礎演習     高校生による給食コンテスト                            審査委員奨励賞       渡邊 咲良さん

機械工学科3年  令和3年度アート作品コンクール平野                                  優秀賞  佐野 碧さん

                                             福井 匠さん

                                              望月 大智さん

陸上競技部       令和3年度高体連陸上競技専門部等級賞       800m1級                            池田 蓮さん

第30回静岡県高校生ロボット競技大会  自立制御ロボット部門 

                                                                                              第2位  チーム名「FFJ」  3年  上仲 令真さん

                                           3年  河合 智樹さん

                                         2年  米嶋 杏花さん

                                            2年  飯田 未来さん

                               第3位  チーム名「チーム運び屋」 1年  太田 一希さん

                                                                                                                                                    1年       出羽 諒成さん

                                                                                                                                                    1年      安竹 聖仁さん

                             第5位  チーム名「楽高」 1年  杉山 駿太さん

                                                                                                                                                   1年      杉山 諒佳さん

                                                                                                                                                   1年  森 渡志樹さん

★令和3年度第14回卒業証書授与式★

 3月1日(火)第14回卒業証書授与式が行われました。平成31年度以来、短縮した形ではありますが、3年ぶりに体育館で行うことができました。
 副校長先生による開式の辞の後、本年度の各科の卒業生356名の代表として電子工学科と理工科の生徒が壇上に上がり、校長先生から卒業証書を授与されました。続いて、校長先生から以下のような式辞が述べられました。

 

【校長式辞】

 例年になく寒い日が続いた日本列島にも、ようやく春一番が吹きはじめ、谷津山の木々も新たな芽吹きの季節となり、皆さんの新しい旅立ちを祝福しているかのようです。本日ここに、多くの御来賓の皆様と卒業生の御家族の御臨席を賜り、令和三年度卒業証書授与式を挙行できますことを、先ずもって感謝申し上げます。さて、ただいま卒業証書をお渡しした三五六名の卒業生のみなさん、御卒業おめでとうございます。

 皆さんが入学した年の春は、平成から令和に改元され、天皇即位の祝賀ムードに包まれ、秋には旭化成の吉野彰・名誉フェローがノーベル化学賞を受賞するなど学会も喜びに沸きました。翌年には2020東京オリンピックが予定されており、国民は明るい未来への期待に満ち溢れていました。しかし、初冬から令和2年にかけ、中国から端を発した新型コロナウイルスの情報が報道されると、またたく間に日本でも、そして静岡県でも感染が拡大しました。4月には緊急事態宣言が発令され結局、令和2年度は約2カ月の臨時休業を余儀なくされました。全国高校総体等が中止されるなど、高校生のこれまでの努力が理不尽に奪われていきました。令和3年度も現在に至るまで状況はあまり変わらず、不自由な学校生活を強いられています。それは学校活動にとどまらず、病気で苦しむ方などの生活弱者をも苦しめていることを、私たちは忘れてはなりません。それでも、皆さんは様々な制約や緊張感の中、学習活動や部活動などの歩みを止めることなく努力し、全国規模の大会で数々の優秀な成績を収め、これまでの本校にはない新たな伝統を築きました。

 さて、これまでの感染症に翻弄されている社会生活・高校生活の中で皆さんは何を考えたでしょうか。私は、地球規模で物事を考えることの必要性と、これまでの既成概念や社会通年という軸に対して、自分の考えという軸をもつことの大切さを感じます。前者では、感染症が拡大する何年も前から、国連は「記録的な地球温暖化と生態系の悪化という状況の中で、ウイルスによる破壊的なパンデミック」を警告しています。また、WHOが警告するワクチン普及の世界的な不平等が生じている実態は看過できません。私たちは地球人として、途上国や未だワクチンが接種できていない国々にも供給していくことが重要であり、そうでなければまた新たなウイルスが。世界の各地で繰り返し猛威を振るうことは、火を見るより明らかです。

 他方で科学技術を学ぶ私たちは、これからの社会に貢献していくという意味で自分軸でのものの考え方が必要です。昨年のノーベル物理学賞を受賞した真鍋叔郎さんは、幼い頃から天気に関心を持ち、当時誰も研究していなかった「気象・気候学」を体系化し、60年以上も研究してこられました。二酸化炭素の濃度の上昇が気候に与える影響を、世界に先駆けて明らかにするなど、数々の研究成果をあげました。誰もが着手していない分野を研究することは、暗闇を手探りで進む挑戦であり、そこには、既成概念という軸も他の研究者の軸とともに、自分軸を信じ進んできた道のりでもあるのです。

 科学技術高校での3年間の学びは、自然科学の理論だけではなく、実験や実習を通して、社会のどのような分野で貢献しているかをつかみ取るものでした。自国だけでは解決できない多くの課題について、世界が協働して持続可能な開発目標に向かい、取り組まねばならない今、皆さんには地球規模の広い視野を持ち、自分軸での思考と逆境に立ち向かう勇気をもって羽ばたいて欲しいと願っています。

 さて、保護者の皆様、お子様の御卒業おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。御入学から本日までの高校生活において、お子様には多くの試練がありました。時に道に迷ったことがあったと思います。そのような時、御家族のあたたかい励ましや御支援により本日を迎えることができました。教職員一同心よりお礼申し上げます。

 卒業生の皆さん、今日からこの科学技術高校が皆さんの母校です。本校は創立から十四年と若い学校ですが、卒業生は工業技術者として地域を支え、そしてグローバル化が進む中で、世界でその技術を遺憾なく発揮しています。また、将来の科学者を目指して勉学や研究活動に邁進している卒業生も少なくありません。若い科学者・技術者への期待は膨らむばかりで、それはすなわち本校に対する期待でもあります。どうか、胸を張って自信をもって自分の道を切り拓いて行ってほしいと思います。 

 その後、2年生の代表による送辞、卒業生代表による答辞がありました。送辞、答辞の要約を以下に記します。 

【送辞】

 3年生の皆様卒業おめでとうございます。みなさんは私たちが入学した時から先輩として様々な場面で私たちをリードしてくださいました。
 ともに過ごした2年間、先輩方からは様々なことを学び多くの教えを受けてきました。先輩方には語りつくせないほど感謝でいっぱいです。本日皆さんは夢や希望を抱き、それぞれの世界へ羽ばたいていかれます。これから自分の歩んだ道の先で、答えの見つからないことや大きな壁に直面することもあるかと思います。しかし、科学技術高校で培ってきた未来を切り開く感性と行動力があれば、どんな困難も乗り越えていけると信じています。私たち在校生も先輩方の後を継ぎ、さらに飛躍できるよう残りの高校生活を精一杯過ごしていきたいと思います。

【答辞】

 いまだ新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、対策を行い、先生方、家族に見守られ、本日の卒業式を迎えられたことに、私達卒業生一同大きな幸せを感じています。

 この三年間、長くもあっという間に過ぎてしまいましたが、そこにはいつも先生方や家族の支えがありました。

 在校生の一、二年生はコロナウイルスの影響を受けた不安な状況下、この科学技術高校に入学し、慣れない環境の中でも私たちの背を見て、共に考え、つくってきました。「ものづくり」を通して知識を深め、技術を磨くとともに、さらに後輩達へと繋いでいってくれると信じています。

 本日、私たちはこの科学技術高校を卒業し、それぞれの道へと歩んでいきます。この先何が起こるのかわからず、不安な気持ちもあります。しかし、科学技術高校で築いてきた仲間との絆、三年間、吸収し、磨いてきた技術、応援し続けてくれた先生方、家族の存在。この見えない支えがあれば、どんな困難があろうと乗り越えていけるはずです。

 最後になりましたが、本日私達のためにご臨席くださいました保護者の皆様、私達のために卒業式を挙行して下さった先生方に卒業生一同心よりお礼申し上げます。 

 閉式の辞の後、各科毎に行われ、生徒全員に卒業証書授与され、その他証明書等配布、表彰、教職員の卒業生に対するお祝いの挨拶等が行われました。

  

 

 

 

同窓会入会式が行われました

 2月28日(月)3年生は久しぶりに登校し、体育館にて同窓会入会式および同窓会賞授与式、卒業記念品授与式を行いました。

 代表の生徒が同窓会賞および卒業記念品を受け取った後、同窓会長より「三年ぶりの同窓会入会式となりました。開催できたことまことに嬉しく思います。これからの世界は情報技術の発達に加え、新型コロナウイルス感染症対策のため人との接触が極端に少なくなってきます。悩みや疑問はロボットに聞けば解決する時代が来ると思います。しかし、人間は元来ひとりで生きていくことはできません。知識はひとりで習得できますが、人の知恵は多くの人の経験から生まれてきます。3年間同じ思いを共有した同級生とは今後も引き続き交流を続けてください。そして、新しい進路先で友人知人を得て交際の輪を広げてください。今まで異なった環境で育ってきた新しい知人友人、その人たちの言葉一つ一つが人生の糧となり、人生の支えとなります。」とお話をいただきました。

 3年生は同窓会入会式後、卒業式の予行を行いました。身だしなみと気持ちを整え、卒業式本番を迎えてほしいと思います。

 

 

★卒業式の会場準備を行いました★

 3月1日(火)に本校で行われる、令和3年度第14回卒業証書授与式の準備を2月25日(金)の放課後を使って行いました。28日(月)には同窓会入会式及び卒業式予行が行われるため、25日に式場準備を行いました。当日は学年末テストを終えたバスケットボール部とバドミントン部の生徒が準備の手伝いをしてくれました。

 本校は、感染症対策を十分に施しながら、3年ぶりに体育館で卒業式を一斉開催することとなりました。令和元年度・令和2年度共に放送で全体会を行い、生徒は各教室・実習室等で卒業式を行う「分散型スタイル」でしたが、今年度は感染対策に十分留意しながら、来賓の方々もお招きし、体育館で行います。式は次第の一部を簡略し、すべてが1時間以内に終われるよう工夫をしてあります。残念ながら今年も在校生全体は参列を控え、代表として生徒会長と生徒会副会長(2名)が「在校生代表」として参列します。

 3年生の門出を祝う立派な式にしたいと思っています。参列される皆様も感染症対策を十分に施しての参加、よろしくお願いします。卒業式は3月1日(火)午前9時開式、本校体育館第一アリーナです。受付は8時30分から開始します。

★1・2年生の学年末テストが始まりました★

 2月24日(木)に1・2年生の学年末テストが始まりました。生徒たちは「今年度の学習成果の到達点」を確認すべく、熱心に取り組んでいます。

 

 2月25日(金)・28日(月)、卒業式を1日挟んで3月2日(水)の4日間に渡る学年末テスト、最後まで全力で頑張って欲しいです。なお、テスト返却は3月8日(火)・9日(水)の予定です。

 

★令和3年度第3回PTA役員会が開催されました★

 令和3年度第3回PTA役員会が令和4年2月17日(木)14時~16時まで視聴覚室にて、感染症対策を十分施しながら行われました。参加役員は90名、PTA会長・学校長挨拶ののち、今年度の補正予算、来年度の事業計画・予算など5つの議題が審議ののち可決されました。また昨秋の文化祭模擬店の会計報告や来年度の販売方針も発表されました。

   

 議事終了後、教育講演として静岡県中部県民生活センター消費者行政班からの『令和4年4月からの成人年齢18歳への引き下げに伴い、保護者が注意すべきこと』を 静岡県立静岡がんセンター・参与の堀内智子先生に行っていただきました。現3年生は一斉にこの4月1日から成人に、現2年生も18歳の誕生日を迎えた順に成人に、来年度末には全員成人となります。ローン契約やクレジットカードの申請などさまざまなことが出来るようになり活動範囲が広がる反面、それにつけこむ詐欺や思わぬ落とし穴も多々あります。限られた時間内ではありましたが、有意義な講演でした。5月のPTA総会では少し角度を変えた講演を全学年の保護者全員に堀内先生に行っていただく予定です。

 令和4年度第1回PTA役員会は令和4年5月6日(金)14時~ 本校視聴覚室にて、令和4年度後援会・PTA総会  令和4年5月25日(水)12時50分~ 本校体育館にて行う予定です。コロナの感染状況によっては開催方法を見直すこともありますが、多くの皆様の参加をお待ちしています。

 参考までに、この会議の議題のみ下に掲載させていただきます。

 

★ 議事

第1号議案 令和3年度 PTA会計補正予算案

第2号議案 令和4年度 PTA事業計画案

第3号議案 令和4年度 PTA会計予算案

第4号議案 令和4年度 PTA積立金会計予算案

第5号議案 PTA会員に関する規則の一部改正について

 すべて出席全役員の満場一致にて議決されたことを報告します。

★理数科2年生・課題研究発表会開催レポート≪後編≫★

 理数科2年生・課題研究発表会レポートの後編です。

 8班は化学班、「漂泊作用についての実験」。洗濯するときに何気なく入れ込む漂白剤を見て、その中にどのような物質が入っていてどのような性質・効果を持ち合わせるのかに興味を持ったのがきっかけ。汚れの媒体として、我々も困った経験があるコーヒー、しょうゆ、油性ペン、中濃ソースを使うなど日常生活に適した媒体を使用しているのが特徴、その効果がどのような環境下・状況下で一番効果を発揮するかを調べました。

 

9班は数学班、「キヌガサダケの生育条件」。近所の谷津山に生息しているキノコの中で異彩を放つキヌガサダケに興味を持ち、なぜその地点にだけ生育しているのかを研究、生息地の土壌の化学性を分析するなど意欲的な研究となった。この研究の最大の特徴として、理数科の教員(理科・数学)だけでなく、物質工学科の教員も指導教官として携わっていることが挙げられます。違った角度でのアドバイスをいただけたと思います。 

  

 10班は生物班、「ビオトープを作るために必要な水の条件について」の研究。ビオトープとは生物集団の生息空間を意味し、そこの水質が微生物や水生生物によってどれほどの影響を及ぼしているかを研究しました。 

 11班は化学班、「ハサミの切れ味の改善」。普段何気なく使っているハサミ。これだけ文明が進化しても、昔から形状が変わらないのは傘とハサミだけとも言われています。そのハサミも物によっては使い心地が悪いものもあり、その使いづらい要因は何なのか、どうすれば使いやすくなるのかを研究しました。

 

 12班は物理班、「物質の材質・形状と遮音性能の関係」の研究。高速道路やバイパスを走っていると何げなく見かける側面のアクリル製防音板やカラオケボックスの防音装置に興味を持ち、その材質や性能、効果を研究するとともに、「防音」「遮音」「吸音」の違いなど普段我々が気に留めにくいところまで踏み込んだ研究となった。 

 13班は物理班、「液圧ジャッキに最適な液体」の研究。私も先日車検でタイヤを交換してもらったとき、ジャッキで車体が持ち上げられていくのを見たばかりだが、特に何も感じなかった。しかしながら、本校の生徒はこのように持ち上がっていく工程やジャッキの仕組みに興味を持ち、油圧ジャッキ・水圧ジャッキの違いや、どのような液体が使われているのか、また出来るだけ少ない力でジャッキが動くためにはどのような液体が最適なのかを研究しました。

  

 14班は地学班、「自作日射計を用いた気象調査」の研究」。今では静岡県でも時折竜巻が発生、テレビを見ていると竜巻警報が画面上に有効期限と共に表示される今日、竜巻の研究をしようと試みたが残念ながら挫折、校内の複数地点から自作の日射計や風速計を使って日射量・気温・風を計測して比較、研究の対象としました。

 

 今回の発表会を通じて感じたことは、研究内容のクオリティーの高さはもちろん、発表後の質疑応答の数にも驚かされました。クラスメイトはもちろん先生方、さらには司会者からも質問が出て、発表者も緊張したと思いますが、丁寧に回答していたことが印象に残りました。

 理数科2年の皆さん、そして指導に尽力して下さった先生方、本当にありがとうございました。

★理数科2年生・課題研究発表会開催レポート≪前編≫★

 本校理数科(理工科)の「課題研究発表会」が令和4年2月16日(水)午後、本校視聴覚室で行われました。

 先月、工業科8学科すべての発表会が行われましたが、今月は理数科の発表会です。工業科は3年生が課題研究を行いますが、理数科は2年次に「課題研究」週1時間、「総合的な探求の時間」週2時間行っています。

 理数科2年生40名が「生物班」「物理班」「化学班」「地学班」「数学班」など14の班に分かれ、発表を行いました。 多くの班があるため、≪前編≫≪後編≫の2回に分けて紹介します。

 なお、このブログ記事を書いているのは「スーパー文系」である英語教員なので、十分な専門的知識を持ち合わせておらず、伝わりにくい面もあることを御了解いただければと思います。

 1班は生物班、「紅茶のリラックス効果」の研究。よく我々は「紅茶を飲んでリラックスしようか」なんて日常会話でも使います。それは本当なのか、という疑問をきっかけに、「リラックスする=血圧が下がる、脈拍数が下がる」と便宜上定義し、温度設定による効果の度合いも含めた研究を行いました。

 

 2班は数学班、「関数のアーチと橋の関係」、いかにも工業科と併置されている理数科を持つ本校らしい題材、橋やアーチなどは本校の都市基盤工学科が専門に学んでいます。主にカテナリー(カテナリーとは重力が生み出す「かたち」の一つで、例えば紐の端と端を持って垂らしたときに描く放物線を「カテナリー曲線」といいます)を中心として、関数アーチと橋の関係について研究しました。本当にカテナリー曲線が安定しているかを微分積分を活用して研究していたのが印象に残りました。

 

 3班は物理班、「なぜ横からの風で車は前に進むのか」。きっかけとしては「なぜ野球の変化球ボールは曲がるのか」という疑問。変化球に働く「マグヌス効果」という現象を再現し、それによって生じる力を利用した車を作成して風の強さと車の進む速さの関係に着目して実験を行いました。

 

 4班は化学班、「ムペンバ効果原理の解明と温度条件」。タンザニアの少年が発見した、特定の状況下では温かいものの方が冷たいものよりも先に凍るというムペンバ効果に興味を持ち、まだ詳細に解明されていない部分を出来る限り解明したいという好奇心で研究を進めて行ってくれました。

 

 5班は地学班、「本校内の放射線のカウント数についての研究」。さまざまある種類の放射線個数をガイガーカウンターで計測し、その結果から身近なもので放射線を発しているものを調べ、本校のどのようなところからどの程度放射線が発されているかを研究しました。

 

 6班は物理班、「ゴム動力飛行機の形状と飛行時間の関係」。日本テレビ人気番組「鳥人間コンテスト」を見て、機体によって飛行時間や飛距離が異なってくることを目の当たりにし、機体の形状と飛行時間の相関関係を調べたいと思い、研究を始めました。 

 7班は化学班、「理想の炭酸水を作るには」。風呂上りや運動後に爽快感を求めて炭酸水を飲むのを好む人も多い。本校は多くの自販機を抱えるが学校の方針で炭酸水の販売を販売していません。アスリートにとって炭酸水は天敵、というのが理由ですが、それでは自分たちで理想の炭酸水がどのようなものなのかを研究して作っていようという意欲的な研究でした。「クエン酸と重曹」でおいしくて健康的な炭酸水を作るため、既存の炭酸飲料・微炭酸飲料を飲んでpHを測定、炭酸水の作成の参考にしました。

 

 8班以下は後半に続きます。

★第2回学校評議員会が行われました★

 2月8日(火)午前10時より、本校応接室にて「令和3年度第2回学校評議員会」が行われました。
 
 学校評議員会とは、平成12年1月の学校教育法施行規則の改正により、地域住民の学校運営への参画の仕組みを制度的に位置付けるものとして学校評議員制度が導入され、平成12年4月から実施されているものです。
 今年度の本校学校評議員は次の5名の方々です。

・清水 明博 様(静岡科学館「る・く・る」次長)【新任】
・疋田 真左人様(静岡県発明協会事務局長)   【新任】
・松永 泰弘 様(静岡大学教育学部教授、静岡大学教育学部附属特別支援学校長)
・小池 澄男 様(長沼二区町内会長)
・大石 恵子 様(元PTA副会長、元後援会理事、H30卒情報システム科・大石さん母親)

 学校側からは、松村校長、椙山副校長、勝又教頭、松永定時制教頭、古知事務長、中島総務課長が出席しました。
 

 第1回は昨年5月に開催され、その時は学校の概要説明や校舎・施設案内をしました。今回は主に今年度の報告と年度末の学校評価についてご助言をいただきました。
    

 今後学校評議員の方の意見・助言等を参考にしながら、円滑な学校運営を行っていきたいと思います。

 なお、来年度の学校評議員会は令和4年5月と5年2月の予定です。

3年生学年集会が行われました

 2月4日(金)工業科の3年生は、学年末テスト終了後に学年集会を行いました。3年生にとっては高校生活最後の学年集会でした。

 学年主任の先生から「3学期を振り返ると、工業科は課題研究のまとめが大変だったと思う。明日からは家庭学習日、冬休みではないので、これから受験を控えている人はもちろんだが、新生活への準備や大学や会社から課題が出ていると思うので、課題をこなしつつこれまでの学習を振り返ってほしい。また、卒業式は呼名など省く部分はあるが、学年全体で行う予定。式典なので身だしなみを整えてきてほしい。」と話がありました。

 また、生徒課からは「テストが終わってほっとしていると思うが、卒業式が終わるまでは卒業していない。家庭学習期間でトラブルがないように注意してほしい。」と話がありました。

 

★全国高校生ものづくり大会旋盤の部準優勝・佐野君の表彰式が行われました★

 11月13・14日に神奈川県横浜市鶴見区で行われた全国高校生ものづくりコンテスト・旋盤作業の部に東海ブロック代表として参加、見事準優勝を果たした、機械工学科3年・佐野碧さんの校内表彰式が2月3日(木)、本校校長室で行われました。

 
 この大会への東海ブロックの出場枠はわずか「1枠」、東海王者にならないと全国大会出場が出来ないという狭き門をくぐり、佐野さんは8月の東海大会で見事優勝して初の全国大会出場を決めました。全国大会には全国9ブロック(北海道・東北・関東・北信越・東海・近畿・中国・四国・九州)優勝者各1名に開催地・神奈川県代表を加えた10名が参加、静岡県からはすべての正式競技を通して唯一の参加者でした。全国大会でも見事準優勝を飾り、この度本校に表彰状が届きました。校長先生のご厚意により、直接表彰状を手渡していただきました。

 卒業後には、日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社(静岡市清水区)に就職予定です。卒業しても本校で培った技術を生かし、会社に貢献して欲しいです。この度はおめでとうございます。

 

集合写真のみ、マスクを外して撮影しました。

 

★建築デザイン科・都市基盤工学科の生徒が建設論文で入賞しました★

 一般社団法人 静岡県建設業協会が主催する令和3年度・第41回建設論文に本校生徒が応募し、建築デザイン科1年生3名と都市基盤工学科3年生2名が入賞しました。本来であれば、1月21日(木)に昭和会役員および建通新聞の代表者が来校されて、校長先生も出席して頂き本校で表彰式を行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大が懸念されたため急遽中止となりました。

 このたび、賞状が届きましたので、1月31日(月)感染症対策を施した上で本校で簡単な授与式と記念撮影を行いました。
 なお、記念撮影のためマスクを外して撮影しています。

 ★論文テーマ 『わたしの街をこうしたい』
住みやすい街の開発、災害に強い街の設計、生活を支えるインフラ管理、あなたが造りたい理想の街を教えてください。

【本校入賞者】 

 優秀賞 建築デザイン科 1年 鶴橋さん
 
 努力賞 建築デザイン科 1年 大村さん
                     
                嶋 さん

     都市基盤工学科 3年 大橋 君

                杉本 君

  

   受賞者の皆様、おめでとうございます。

 

★課題研究発表会8(物質工学科・後半)工業科最終回★

 物質工学科後半です。

 13班は「カビと薬の研究」。8班も題材にしましたが、我々の永遠の敵・カビについてもっと深く研究したい、対策を講じたいという思いからの研究となりました。

 

 14班は「ガラスの作成と着色」。学科名にもあるように広く深く「物質」を研究する物質工学科らしい題材、化学だけにとらわれることなく、物質・素材に特化した研究でした。

 

 15班は「ドクダミの殺菌作用」。爽健美茶や十六茶にも含まれているドクダミ、そのドクダミの葉に殺菌作用があるのか、そしてあれば消毒液に利用できるのではという好奇心からの研究となりました。

 

 16班は「生地と染料の染まり方の違い」。本校制服のクリーム色のブラウス・ワイシャツがどのように染まっているか、どのような染料で染められているか、また染料から染色まで自分たちでも実践することが出来るのかも含めて、記事と染料の関係について研究しました。

 17班は「糖の種類によるアルコール発酵の違い」。いろいろな糖に酵母を作用させて、糖の種類によるアルコール発酵の仕方の違いを調べ、そのアルコール発酵の二酸化炭素の発生量の違いから考察、近年注目されている持続可能な開発目標(SDGs)の観点からも研究を進めていました。

 

 18班は「人工宝石・ビタミンC」。リンゴ・みかん・レモンを使って果物に含まれているビタミンC量の違いに興味を持って調べました。ビタミンCの少ない順に、リンゴ・メロン・パイン・みかん・イチゴ・レモンと続いた実験結果がとても参考になりました。

 19班は「ネズミの骨格」。壬生さんの単独研究となりました。骨格標本を作製し、飼育されていたハツカネズミと野生のアカネズミの骨格の違いを比較研究した意欲作でした。

 20班は「生物季節観測の継続の検討」。これも宮崎さんの単独研究。生物季節観測とは、生物季節現象を観測して確認できた日を記録する観測方法、長年気象庁がこの方法で記録を取り続けてきたが、時代に合わなくなり一昨年に廃止されたが、時代にそぐわないという理由だけでの廃止に疑問を感じ、継続して記録を取り続けることへの検討を研究しました。

 

  他の学科と違い、基本的に2名程度の少人数グループでの研究となったことが特徴的でした。

 以上で工業科8学科が終了しました。

 理数科は2年生が2月10日(木)8:35-11:25に視聴覚室で課題研究発表会を行います。

★課題研究発表会8(物質工学科・前半)工業科最終回★

 1月31日(月)に視聴覚室にて工業科の最後を飾る物質工学科の課題研究発表会が行われました。

 1班は「お茶の殺菌作用」の研究。お茶に含まれるカテキンは殺菌作用があると聞きます。その効果のほどを対照実験で検証しました。
 

 2班は「透明骨格標本の作成」。出来るだけ制作費用を抑えながら、使用薬品や酵素にも気を配り、透明骨格標本を作製してみました。

 

 3班は「結晶構造の研究と合金の作製」。雑誌やテレビで見かける結晶の美しさに魅了されて、なぜそのような構造が出来るのか科学的な知見から研究をしました。

 4班は「ペニシリンの単離」。ペニシリンとはイギリスの細菌学者フレミングによって発見された治療薬として最初に使われた抗生物質。ペニシリンを使って自分たちで薬の生成が出来ないか研究しました。

 

 5班は「根粒菌の利用」。生物で学習したマメ科植物に共生する根粒菌を用いて植物と微生物の共生の在り方を研究しました。特にシロツメグサ根に共生した根粒を使いました。

 

 6班は「燃料電池の作成」。まさにエコな研究。大気汚染や地球温暖化の原因となる物質を排出しない(または少ない)エネルギー・クリーンエネルギーを生み出すため身近で環境にやさしい燃料電池を作成しました。

 

 7班は「ミドリムシの生態と利用方法」。今よく言われている「燃料資源の枯渇」の対策案としてバイオマスエネルギーに着目して、ミドリムシを使っての研究をしました。プラスチック袋の代わりに脚光を浴びているバイオマスを使ったことも特徴です。

 

 8班は「身近なカビについて」。誰しも悩まされているカビ。新型コロナウイルス感染症の流行の関係で手指消毒など徹底されてきたがなかなか撲滅は難しいカビ。次亜塩素酸ナトリウムやアルキルエーテル硫酸を使って除菌の精度や効果を分析しました。

 

 9班は「チョーク作成から使い終えた新たなチョークの使用法」。我々教員も常に新しいチョークを使いたがり、短いチョークはすぐに処分してしまいます。そんなチョークに含まれる成分を利用し、工業排水に含まれる事がある銅イオンなどの有害物質を除去することが出来るかを調べました。

 

 10班は「熱気球による学校撮影」。全体を通して4つの熱気球を製作し、対照実験を試みて熱気球完成後、カメラを搭載し3年間過ごした本校の校舎撮影を行いました。

 

 11班は「身近のもので水質浄化」。水質浄化・水質研究をメインに、浄化方法としてペットボトル浄化装置・炭を使った浄化を行いました。検査方法は酸化還元滴定、パックテストを使って検査を行いました。最近、スーパー銭湯などでも浴槽や水風呂に炭が入れられて、浄化の一役を担っているのを目にします。巴川や庵原川に実際出向き、水を採集して分析した結果をおりまぜていました。

 

 12班は「豚骨による物質の吸着について」。ラーメンなどで大人気の豚骨。その豚骨の排気量が年間75億トンにものぼる。豚骨は今、安価で高性能な有害金属の吸着剤になると注目を浴びており、それを追究した研究となりました。豚骨についているコラーゲンを取り除くために時間をかけて煮込んでから実験に取り組んだ意欲作でした。

 

 以下、後半に続きます。