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学校の出来事
令和2年度の2年生保護者会が開催されました
3月19日(金)の午後、延期されていました2年生の保護者会が座席間隔を十分とる等のコロナ感染対策を行い開催されました。
まず全体会が行われ、PTA副会長より次のような挨拶がありました。
「本格的な進路に向けての活動が始まっています。生徒本人・保護者・学校と三位一体になり目標に向かって突き進んでいただけたらと思います。進学にしろ就職にしろ生徒全員が第一志望を勝ち取ることを願っています。本日の保護者会を是非有意義なものにしていただけたらと思います。」
次に学年主任の先生から、1年間の生徒の様子を振り返りながら、挨拶がありました。
「今年度はコロナウイルス感染予防で4月5月は休業になり、オンラインによる教科指導等を行いましたが、不安な日々を送りました。5月末再開後、生徒は授業を頑張りました。残念ながら一部の行事や部活動の大会等が中止や代替大会等形を変えての実施となりましたが、2年の最大の行事である修学旅行は、行き先を当初の予定とは変更しましたが、無事実施することができました。平和学習では非常に熱心に取り組む生徒達の姿が見られました。
学習面では進学者対象の土曜講座の出席率が高く、熱心に学習に取り組んでいる姿が見られ、その結果学年末成績で多くの成績上位者がでました。
資格取得にも多くの生徒がチャレンジしています。やらされ感でなく、主体性をもって取り組み、創造性や柔軟な思考力を身につけて欲しいと思います。
来年度は進路希望をかなえる1年となり、生徒は進路選択の決断やより一層の努力が必要になります。保護者の皆さんには優しくも厳しく生徒を支えていただけたらと思います。学校もいっしょになって協力していきます。高校生活3年間頑張ったことが成果となって表われる1年になってくれることを期待しています。」
最後に進路課長より令和2年度の進路状況の説明、来年度の進路指導の流れ、注意事項等の説明が行われました。なお理数科は別室にて進学に関する説明会が行われました。
全体会終了後、クラス懇談会が行われ、クラスの様子や各科毎の進路状況等について、担任の先生からの説明や懇談が行われました。
★建築デザイン科生徒が特別支援学校2校の名盤を作りました★
本校・建築デザイン科2年生が県立特別支援学校の改編に伴い名称変更した学校の名盤を作成し、3月23日本校で贈呈式が行われました。
製作したものは「静岡県立伊豆の国特別支援学校 伊豆下田分校」と「静岡県立伊豆の国特別支援学校 伊豆松崎分校」の2枚です。今年度まで「静岡県立東部特別支援学校」の分校でしたが、来年度から「静岡県立伊豆の国特別支援学校」の分校となるため、依頼を受けた本校生徒が制作を行いました。
板材は、2枚ともケヤキを用いて制作しました。 伊豆の国特別支援学校の分校である2校という事で、大きな一枚板の材料から2枚を木取り、双子のような意味合いを持たせました。ケヤキは堅木であり、彫刻には根気がいりましたが、何度も彫刻刀やノミを研磨し彫り進めました。沈め彫りという技法です。
塗装は、漆を用いました。彫りあがった銘板の全体に生漆をすり込み、木固めをしたのち、文字に黒漆を塗っていきました。漆の乾燥はムロの中で行われますが、銘板のサイズに合うものがなく恒温室で乾燥させました。乾燥の条件は室温25℃前後、湿度75%~85%を維持しなくてはならないため、冬場の時期の乾燥は容易ではありませんでした。ガスヒーターと加湿器を持ち込みその環境を整えました。
製作期間4か月ほどかかってようやく贈呈の日を迎えることができました。生徒たちも普段触れることのできない材料や経験を積み素晴らしい経験ができたことに感謝していました。
当日は東部特別支援学校の副校長先生が来校されて、贈呈式が行われました。
今回関わった生徒は、高校生ものづくりコンテスト木材加工部門に出場を志願している生徒です。
建築デザイン科2年 岡田 君、沖山 君、宮本 さん、安本 さん、山中 さん、渡邊 さん
令和3年3月の表彰者をお知らせします
令和2年12月末から令和3年3月までに開催された各種大会等において、校内表彰の対象となった生徒の皆さんの活動成果をお知らせします。なお、本表彰は終業式で行う予定でしたが、全校集会が行われないため、本HPで紹介いたします。
自然科学部 山崎賞 2年 高林さん 加藤はさん 望月たさん
山崎賞 2年 宮崎ささん 壬生さん
情報処理研究部 静岡県ものづくり競技大会 総合の部
ITネットワークシステム管理部門 1位 1年 櫛田さん
2位 2年 小岩井さん
3位 2年 友田さん
建築研究部 静岡県交通基盤部主催 第2回土木・建築フォトコンテスト 優秀賞 1年 園田さん
静岡県建設業協会長賞 1年 植松さん
愛知産業大学主催 第18回建築コンペティション B部門 優秀賞 2年 吉田ひさん
優秀賞 1年 杉山みさん
令和2年度教養力テスト(1年) 1位 稲森さん
市川たさん
3位 宮崎さん
宮本さん
5位 海野ささん
別府さん
7位 竹内はさん
萩原さん
9位 粂野さん
内藤さん
植村さん
小川さん
松下さん
(2年) 1位 塚本ちさん
栗田なさん
3位 植原さん
遠藤はさん
5位 鈴木ささん
宮本さん
7位 植松さん
8位 岡﨑さん
中村はさん
10位 岡田さん
以上
★情報システム科3年・石田君が感謝状を授与されました★
先日本校を卒業した、情報システム科3年の石田君が、認定NPO法人「フードバンクふじのくに」のホームページをスマホ対応にするために全面的なリニューアルを行いました。
きっかけは一昨年・令和元年秋に起きた台風19号で被害を受けた長野県で災害ボランティアで家屋の土砂出し等のボランティアを行っていた時に「フードバンクふじのくに」のスタッフと出会い、本校情報システム科の協力のもと、石田君が無償で同法人のホームページのリニューアル作業を行うこととなりました。
情報システム科で学んだスキルを駆使し、立派にリニューアル作業を完了し、石田君自身もその成果を課題研究発表会で論文発表しました。
このたび、同法人理事・事務局長 望月様、同じく事務局長・加藤様立会いのもと、副理事長の池冨様から石田君本人と本校情報システム科(代表:増田学科長)に感謝状が授与されました。
石田君は四月から県外公立大学の大学生となります。新天地でもさらにスキルアップして、頑張っていって欲しいです。
新学年への準備が始まりました
3月15日(月)学年末試験の答案返却が終わり、1,2年生の新学年への準備が始まりました。
3月16日(火)と17日(水)の2日間にわたり、写真撮影・身体測定(視力・体重・身長)・自転車点検・小論文模試がクラス毎重ならないよう時間調整しながら行われました。小論文模試では、クラスごとに小論文作成指導の動画を見た後、与えられたテーマに関して小論文作成が行われました。
3月19日(金)に終業式が行われ1年が終了します。新学期に向けて準備をしていきましょう。
令和3年度入学者選抜検査合格者が発表されました
3月12日(金)令和3年度入学者選抜検査合格者の受験番号が発表されました。
昨年はコロナウイルス感染防止のため、校内での合格者の受験番号掲示は行われませんでしたが、今年は感染症対策を行った上で校内に掲示し、更にウエブ発表も実施されました。
本校では受験生本人や保護者の方々が発表30分ほど前から集まり始め、正午に全日制322名、定時制13名の合格者の受験番号が生徒ホールに貼り出されました。
ウエブで確認できることからか、本校を訪れた方は従来より少なかったようですが、掲示板を背に写真撮影、スマホで家族に合格を知らせる等、従来と同様な喜びの光景が見られました。
合格者の皆様、保護者の皆様おめでとうございます。入学式は4月6日(火)です。新1年生の登校を在校生、教職員一同心待ちにしております。
なお、ウエブ発表は、試験時に受験生に配布した、専用ウエブページのURLやQRコード、個別IDとパスワードの入力により閲覧可能です。
進路に関する2年生の学年集会が行われました
3月8日(月)学年末試験の終了後、2年生は進路に関する学年集会が行われました。
先ず学年主任の先生から1年間を振り返り、次のような話がありました。各行事がコロナ禍の影響を受けたこと。これに関連しインターンシップや大学のオープンキャンパス等直接体験する機会が少なかったことが心配である。また進路については自身のことなので主体的に考え取り組むこと。
次に進路課の先生から、先ず本年度の進路活動の状況として、新型コロナウイルスの影響、進学においては、さらに入試制度改革の影響を受けたとの話の後、来年度の進路活動に向け、進学、民間企業への就職、公務員試験の3つの進路活動について、各々ルールや注意点について重要かつ詳細な説明がありました。
進学について:今年から始まった入試制度の変更点。これからすべきこと。大学4年間にかかる費用、その他進学活動に対する注意事項。
民間企業への就職について:就職活動の日程とこれにかかわる注意点。この時期にしておくべきこと。求人票の見方について等。
公務員試験について:民間企業への就職活動との違いや注意点。
今回の学年集会で、進路に関して良い結果を得るためのスタートは既に切られているというお話がありました。学年末試験以降の時間を使い、進路に関する情報収集等の活動を、主体的に行っていくことが望まれます。
★機械工学科3年生2名が「アート作品コンクール」で優秀賞を受賞しました★
静岡県溶接工業協同組合主催の令和2年度 「アート作品コンクール」作品募集に、本校機械工学科3年の生徒7名が3つの班に分かれ3作品を応募しました。
県内7校、計21作品の応募があり、本校機械工学科3年の杉山君、山森君が作成した、「Metallic fish」が優秀賞を受賞しました。ここに紹介させていただきます。
生徒は課題研究のテーマを溶接アートとし、3年間の実習で習った、溶接加工・レーザー加工・旋盤加工・手仕上げ(やすりがけ)等により作品を製作しました。各実習や各検定の内容を活用した3年生ならではの作品が完成し、充実した時間となりました。
宇佐美君、武田君、松下君が作成した「天下とるトンボ」、
成田君、山本君が作成した「カブ&クワ」も紹介させていただきます。
《参考・このコンクールの募集要項》
作品テーマ
・「昆虫」または「動物」で作品中に「溶接加工」をしてあるもの。
・作品の大きさは、500mm×500mm×500mm以内とし、10kg以内であるもの。
第13回卒業証書授与式が行われました
3月1日(月)第13回卒業証書授与式がコロナ禍の中、二部構成で行われました。
第一部は放送を通じ全科共通で行われました。まず副校長先生による開式の辞の後、学年主任の先生により、本年度の各科の卒業生数及び総数が356名であることが紹介され、その代表者が呼名されました。そして卒業生の代表に校長先生から卒業証書が直接授与されました。続いて、校長先生による式辞、2年生の代表による送辞は録音が放送され、卒業生代表による答辞の後、教頭先生による閉式の辞となりました。最後に学年主任の先生から保護者の皆さんと卒業生に向け挨拶があり、第一部が終了しました。校長式辞、送辞、答辞、学年主任挨拶の要約を以下に記します。
【校長式辞】卒業おめでとうございます。今年の卒業生が在籍した3年間は、地球温暖化によるものと思われる自然災害等、これからの生き方価値観に大きな影響を与える出来事がいくつかありました。また、2020年は新型コロナウイルス感染リスクが、私たちの日常生活に大きな影響を与えました。このような多発する自然災害に代表される環境問題や、新型コロナウイルスへの対応は、持続可能な社会の開発目標に向けて、世界が協動して取り組まなくてはなりません。皆さんはこのような社会に羽ばたいていくことになるのです。看過できない多くの課題を抱える中で、様々な思惑が渦巻く社会を生き抜くためには、持続可能な社会の実現に向けての多角的視野、自分軸での思考、逆境に立ち向かう勇気と発想が求められ、若い科学者技術者への期待は膨らむばかりです。胸を張り自信を持って自分の道を歩んでいって欲しいと思います。皆さんの限りない発展、幸多からん事を祈念しています。
【送辞】3年生の皆様卒業おめでとうございます。初対面の対面式から共に過ごした日々を思いだし、部活動で学んだ立場の異なる人々個々の気持ちを考えて行動することや、また蒼穹祭で学んだ盛り上げようという熱い思い等を、私達が受け継いでいきます。
今年度はこれまでの日常が一転し、様々な異なること経験がないことがおこる年となりました。このような時においても、皆さんは先輩として、私たちの一歩前を歩きお手本となり、引っ張ってくれ心強い毎日でした。
これから歩む道でも思いがけないことがあった場合には、本校での日々を思い出してください。高校時代の経験が未来を切り開く力になるはずです。私たちは先輩が築いてくれた思いを受け継ぎ発展させ後輩に繋いでいきます。
【答辞】期待と不安に胸を膨らませ正門をくぐったあの日からの3年の日々はあっという間に過ぎていきました。1年では多くの友達ができ打ち解けあい、先輩と共に体育祭を思い切り楽しみました。2年では後輩もでき、先生や先輩の支えもあり確実に先輩として成長していく事ができました。修学旅行では平和学習を通して平和の尊さ感じ、また友と過ごした時間は一生忘れられない思い出です。最後の1年間、コロナ禍により長期休みから始まり、体育祭は中止となりましたが、開催された蒼穹祭ではクラス一丸となって取り組みました。この時感じた喜びと深い絆は鮮明な記憶として残るでしょう。
今日卒業の日を迎えることができたのは、先生方の指導、日々支えてくれた家族のおかげです。感謝しています。在校生の皆さんは、科学技術高校の伝統を次の世代に繋いでいってください。これまでまたこれからできる思い出を大切に、楽しい高校生活を送ってください。
これからそれぞれの進路に向かって羽ばたいていきます。苦難や困難も科学技術高校で学んだ事を思い出し乗り越え、また友と思いでを大切に未来の形を作っていきたいと思います。
【学年主任挨拶】卒業おめでとうございます。保護者の皆さまには様々な形でのサポートありがとうございました。生徒の皆さん3年間楽しいことつらいことが多々あったかと思います。勉強の内容は忘れてしまうかもしませんが、学校生活でチャレンジし続けた経験やそのとき抱いた感情の起伏は精神の根幹を担う核心の礎となり、その後の人生を生きていくうえで少なからぬ力となります。困難を自らの力で乗り超えていくことは大事ですが、それ以上に心身共に健康を維持しながら人生をおくることが大事です。教職員も皆さんの幸せを願ってます。困ったことがあったら相談に来てください。一人で抱えきれないときは、遠慮することなく頼ってください。
努力なしに大きな成功が得られることはありません。コロナ禍で迎える新しい生活の中で人生の舵をきっていく姿をいつまでも見守っています。
卒業証書授与式の第二部は、各科毎に行われ、生徒全員に卒業証書授与され、その他証明書等配布、表彰、教職員の卒業生に対するお祝いの挨拶等が行われました。
【機械工学科】 【電気工学科】
【ロボット工学科】 【電子工学科】
【情報システム科】 【建築デザイン科】
【都市基盤工学科】 【物質工学科】
【理工科】
卒業式の練習、各種表彰、また放送を通じて同窓会入会式が行われました
2月26日(金)3年は、各クラスごとに卒業証書授与の練習と各種表彰、また放送を通じて同窓会入会式が行われました。
卒業証書授与の練習では、作法と動線の確認が行われました。表彰では高校生活3年間の活動で、顕著な成果を上げた生徒に対し、表彰が行われました。なお表彰については、卒業式と合わせて行うクラスもあるようです。
同窓会入会式では会長から「本校の同窓会は約45,000人の会員を擁し、多くの分野で活躍している。今年の卒業生はコロナ禍を乗り越え大変な苦労をしてきた、この経験は貴重な財産となると確信している。今後新しい生活様式により、人との接触が制限されるが、コロナ対策に万全を期し、友人との交流を続け友情を育んでください。」との挨拶の後、各クラス1名の同窓会賞受賞者が呼名され、代表の生徒に賞状と記念品が贈呈されました。
卒業後も3年間を共に過ごした友との絆を大切に、また同窓生の一人として先輩方と協力し、地域社会に貢献できる人材を目指してほしいと思います。
3年生が久しぶりに登校しました
3年生は学年末試験後家庭学習日となっていましたが、2月25日(木)2週間ぶりに登校し、高校生最後の行事である、2月26日(金)の各種表彰式、同窓会入会式、3月1日(月)の卒業式に備え、頭髪服装指導、各種配布物配布や諸連絡が行われました。
久しぶりのクラスメートとの再会に、和気あいあいと会話を交わす姿や、担任の先生に進路に関する報告する姿が見られ、3年のクラスがある階に活気が戻りました。
。
★電気工学科2年生選択授業「ピンポン玉をとる有線リモコンのマシン」競技大会開催報告★
2月24日(水)6、7時間目、本校・電気工学科2年生 選択実習受講者35名(普通科目選択者除く)が昨年9月より科目「選択実習」で製作してきた「ピンポン玉をとる有線リモコンのマシン」の競技大会を行いました。この行事は毎年電気工学科2年生を対象に行われている行事です。優勝・準優勝・特別賞は自家製の盾が送られます。今年度はコロナ禍のもと、保護者への見学呼びかけは自粛させていただきました。
裁断機を用いたアルミ板の切断、折り曲げ、電動ドリル加工、タッピング加工やCADで図面を描きアクリル板を用いたレーザー加工、ハンダコテを用いた2方向スイッチの取付など機械工作機器や電気配線処理などを学んできたものを生かした実践競技大会です。毎年かなりの盛り上がりを見せる大会ですが、今年も大いに盛り上がりました。
トーナメント方式で行われ、ピンポン玉を数多く取った生徒が勝ちとなります。
白熱した戦いが続きました。
今年度学んだことを最上級生となる来年度さらに生かして、学業に励んでほしいです。
★理数科の課題研究発表会が行われました ≪後編≫★
理数科課題研究発表会の後編です。
8班は物理班、「リニアモーターカーをモデルとした装置の作製」。日本でも2027年度に開通が予定され、静岡県も通る予定のリニア新幹線で身近になりつつある、リニアモーターカー。最近は大井川の水問題に関してニュースで取り上げられているのも聞きます。車体の超電導電磁石とレールに取り付けられた電磁石間で発生する引力と反発力を利用して前進することはよく知られているが、その原理を活用して電磁石を使って車体を加速していく装置の製作を行った研究です。
9班は地学班、「おいしい水を求めて」という水の研究。ミネラルウォーターでの研究はよく聞くが、この班は「水道水」に目を付けて、班員3人の自宅の水道水や公園の水道水、本校の水道水を陽イオンクロマトグラフィーとキレート滴定で水の硬度を調べ、プリミティブな方法ではあるが利き水で味と臭気を調べ、その結果を発表した研究となった。結論としては「おいしい水=飲みやすい水」ということになりました。
10班は物理班、「非弾性ボールはなぜ跳ねないのか」という研究。非弾性なのだから跳ねないのは当たり前だが、跳ねないのはなぜ?という疑問を抱き、解明するために研究を行った。エネルギーの変化に着眼し、力学的エネルギーが熱エネルギーに変化していくのでは、という仮説を立て、それを証明すべく研究を進めたものです。何が反発係数の減少につながっているのか、を追求した研究でした。
11班は数学班、「47都道府県の最短経路を調べる」という全員が地理を履修している理数科らしい研究。まずは「最短経路は交差しない」という仮定を立てそれを証明、そのあとexcelの関数とソルバー機能を活用して最短距離を求めた研究を行った。日本で初めて地図を作った伊能忠敬を思わせる研究の発想、VLOOKUP関数を使うなどして直線状の最短距離を求めました。やはり内陸の都道府県をどう巡回するか、が決め手となったようです。
12班は物理班、「振動による物体の移動」。携帯電話のバイブレーション機能など、振動する物体は振動以外の外力を加えずとも移動するということに目を付けて、携帯電話の振動モーターを実際に取り出して実験を行った意欲的な研究を発表しました。sin, cos, tanという三角関数を用いて解明していたのが印象的でした。
13班は生物班、「植物の生育に適した肥料の分量について」の研究。店頭に並んでいる植物用肥料の内容物が、同じ植物銘柄を対象としたものなのに、分量に違いがあることに疑問を抱き、生育に最適な分量比率はどれなのかを解明していく研究を行いました。サニーレタスを用いて、植物の生育に必要な三大栄養素、窒素(N),リン酸(P)、カリウム(K)をどれだけ多く含んでいるのかを探求しました。
14班は物理班、「条件による糸のほつれ方について」の研究。普段の生活で糸がよくほつれる経験から、どのような条件下で糸がほつれていくのかを研究実験。ここまでであれば家庭科などの課題研究となるが、布に糸を一本縫い、上部は固定して下部にバネばかりをつけて引っ張って、糸の切れた時の力の測定を行う物理の研究を行いました。
どの研究も非常に興味深く、きちんと理路整然と証明されており、とても高校二年生の研究とは思えないハイレベルなものでした。
この研究成果を来年度の大学受験に生かしていって欲しいです。
保護者も多数聴講に来てくださいました。ありがとうございました。
★理数科の課題研究発表会が行われました ≪前編≫★
本校理数科(理工科)の「課題研究発表会」が令和3年2月17日(水)午後、本校視聴覚室で行われました。
先月、工業科8学科すべての発表会が行われましたが、今月は理数科の発表会です。工業科は3年生が課題研究を行いますが、理数科は2年次に「課題研究」週1時間、「総合的な学習の時間」週2時間行っています。
理数科2年生40名が「生物班」「物理班」「化学班」「地学班」「数学班」など14の班に分かれ、発表を行いました。
多くの班があるため、≪前編≫≪後編≫の2回に分けて紹介します。
1班は生物班、「イソチオシアネートの抗菌作用について」研究を行いました。キャベツはなぜ日が経つと苦くなるのかという疑問が研究のきっかけとなり、イソチオシアネートと呼ばれる物質が影響していることを知り、その成分効果の一つである抗菌作用について研究を行いました。
2班は化学班、「塩分濃度による麺の重さと長さの関係」の研究。ラーメンやそば、パスタに欠かせない塩。ゆでる際の塩分濃度を変化させることにより、麺の長さ・重さ・太さ・強度の違いを研究、麺の重さの変化は太さによってではなく、長さによって変わるということを導き出しました。
3班は生物班、「美味しいコーヒーを飲もう」と題し、コーヒーが苦手な人でも美味しく飲めるコーヒーを研究しました。コーヒー豆の粒の大きさ、水の温度、入れ方を変えることにより美味しいコーヒーが作れることが分かりました。実験はお手軽なペーパードリップのものと抽出機器であるフレンチプレスを使って実験、結果としてはペーパードリップを使って水270ml, コーヒー豆10g, お湯の温度90℃で作ったコーヒーが一番おいしく感じられました。また若者に人気のカフェオレの場合はフレンチプレスを用いて、上記と同条件で牛乳130mlを加えたものが美味しく感じられたという結果を発表してくれました。
4班は化学班、「コンクリートにできる結晶」の研究。散歩中にコンクリート塀から白いものが出ていることに疑問を抱き、その原因がエフロレッセンス(白華現象)によるものだとわかり、研究を進めて、その正体がカルシウムを主成分とする結晶であることを確かめた研究です。この研究は化学の先生だけでなく、「セメント」や「コンクリート」の専門家である都市基盤工学科の先生方からの指導も受けました。
5班は地学班、「消波ブロックの効力の研究」。都市基盤工学科の課題研究でも研究題目になった消波ブロック(テトラポッド®)に興味を持ち、その歴史や目的を研究、三保松原海岸(羽衣公園)を参考にした実験も行いました。消波ブロックとは1949年にフランスで火力発電所の護岸工事のために作られ、その後特許を譲り受けた日本テトラポット(現 不動テトラ)が設立されました。研究の結論として、消波にはセメントを用いるのが一番効果的とのことでした。
6班は数学班、「各学年の理数科の特徴」をデータを用いて研究。本校創設と同時に設置された理数科。本校は全国でも珍しい工業科と理数科の併置校。現在在籍している理数科120名にアンケートを行い、その結果を全国の高個性と比較分析、相関・分散・標準偏差を求め分析、統計学の知識を駆使しての研究となりました。学習時間と睡眠時間との相関係数(2つの確率変数の間にある線形な関係の強弱を測る指標)など創意あふれる研究となりました。
7班は生物班、「無胃魚と有胃魚の内臓の違い」の研究。胃がない生物がいることなど知らなかった人も多いと思いますが、無胃魚の代表例はサンマ・コイ・メダカ・イワシ・トラフグ。今回は無胃魚・サンマとそれに似た環境に生息している有胃魚(アジ・アユ・イサキ)を解剖、3週間にわたる解剖作業の中で細胞の組織が壊れないように永久プレパラートを作り、細胞をすりつけて光学顕微鏡・電子顕微鏡で観察して得られた結果を発表しました。
以下、後編に続きます。
2年生の学年体育大会が行われました
2月5日(金)のLHRの時間、グラウンドにて2年生の学年体育大会が行われました。競技種目は
①八の字(縄とび)②長縄 ③クラス対抗リレーの3種目です。
体育科の先生の開催宣言の後、各クラス委員長の代表が「選手一同、今日の体育大会、精一杯頑張ることを誓います」と宣誓し、①八の字(縄とび)②長縄 ③クラス対抗リレーの順番に競技が行われました。
各競技の1位から3位および総合順位1位から5位までは下記通りです。
競技種目 ①八の字(縄とび) ②長縄 ③クラス対抗リレー
1位 建築デザイン科 ロボット工学科 都市基盤工学科 2位 情報システム科 情報システム科 建築デザイン科
建築デザイン科
3位 機械工学科 電気工学科
総合順位 1位:建築デザイン科 2位:機械工学科・ロボット工学科
4位:情報システム科 5位:電気工学科
今回の体育大会は、クラス内の団結を見なおすよい機会になったんではないでしょうか。
★令和2年度第2回学校評議員会が行われました★
2月8日(月)午前10時より、本校応接室にて「令和2年度第2回学校評議員会」が行われました。
学校評議員会とは、平成12年1月の学校教育法施行規則の改正により、地域住民の学校運営への参画の仕組みを制度的に位置付けるものとして学校評議員制度が導入され、平成12年4月から実施されているものです。
今年度の本校学校評議員は次の5名の方々です。
・谷 俊雄 様(静岡科学館「る・く・る」次長)
・山本 雅弘 様(静岡県発明協会事務局長)
・松永 泰弘 様(静岡大学教育学部教授、静岡大学教育学部附属特別支援学校長)
・小池 澄男 様(長沼二区町内会長)
・大石 恵子 様(元本校PTA副会長、元学校後援会理事)
学校側からは、松村校長、椙山副校長、松永教頭、鴨藤定時制教頭、小林事務長、中島総務課長が出席しました。
第1回は昨年5月に開催され、その時は学校の概要説明や校舎・施設案内をしました。今回は主に今年度の報告と年度末の学校評価についてご助言をいただきました。
今後学校評議員の方の意見・助言等を参考にしながら、円滑な学校運営を行っていきたいと思います。
なお、来年度の学校評議員会は令和3年5月と4年2月の予定です。
3年生最後の学年集会が行われました
2月4日(木)、3年生は学年末定期テスト終了後、工業科が2月5日(金)から家庭学習日を迎えるのにあたり、最後の学年集会が行われ、生徒課の先生と学年主任の先生から次のようなお話がありました。
生徒課の先生から:学年末試験も終わりほっとした気持ちが油断となり、事故やトラブルに巻き込まれないようにすること。まだ卒業したわけではない。科学技術高校生であることを意識して生活すること。とくに、バイク・自動車の事故。友人同士集まった際の行動。SNSに関連したトラブル。無許可アルバイト。身だしなみ。等々に注意し、健康な生活を送ること。
学年主任の先生から:家庭学習日の目的は、新しい生活への準備であるが、その前にノート・課題・レポート等が未提出の者は卒業認定を受けるために登校してもらう。やるべきことをすましてから新しい生活への準備が始まる。
進学者でこれからまだ試験が控えている人は、時間を大切に頑張ってください。進学が決定している人は、学力の足りないところを補うような勉強をしてください。就職する人は、社会に出た際、周囲の人ときちんと会話ができるように、新聞や本を読む等、いろいろな物事を知ることに努めてください。卒業式までの約1か月間落ち着いて生活をしてほしい。
卒業を迎えても、本校に籍があるまで科学技術高校生であることを自覚し、お話しいただいた内容に基づき、新しい生活への準備をしていきましょう。
★1年Ⅱ類・来年度電子工学科生徒による校内マイコンカーラリー大会が行われました★
1年生Ⅱ類(13HR,14HR,15HR)生徒で、来年度電子工学科を選択した生徒40名による「校内マイコンカーラリー大会」が2月5日(金)午前に、実習棟・電子機器実習室で行われました。
来年度から、電子工学科と物質工学科が発展的に統合され「電子物質工学科」が新設されることとなり、「電子工学科」「物質工学科」の募集も停止することになります。したがって、今年度Ⅱ類に入学し、選科で電子工学科を選んだ1年生は「最後の電子工学科生徒」となります。前身の静岡工業高校は昭和33年度に電子工学科を設置(清水工業高校も開校した昭和36年度から「電子機械科」を設置)して以来、60年以上の古き良き伝統を持つ本校電子工学科も令和5年3月をもって65年の歴史で閉科することとなり、この1年生対象のマイコンカーラリーも今回が最後の開催となります。
2時間目から4時間目まで3時間を使って行われた大会では、生徒は真剣そのもの、先日課題研究発表会で3年生が披露したスキルには及びませんが、1年間、電子工学とⅡ類(ロボット工学・情報システム)で学んだ知識と技術を駆使してマイコンカーを走らせていました。まず2時間目に1度走行を行い、3時間目はその試走を反省しての調整タイムに充てられ、4時間目に2度目の走行を行いました。
生徒たちは誕生月ごとにグループ分けを行い、試走タイムの一番速いチームが優勝となり、副賞も与えられたようです。
一番の難所は写真左・コースチェンジと写真右・クランクです。脱輪カーも何台か見かけました。
このあとの2年間で専門知識の研鑽に励んで、2年後の課題研究発表会やロボット競技大会では結果を残せるよう頑張って欲しいと思っています。そして伝統校の流れを受け継ぐ科学技術高校最後の電子工学科生徒としての誇りを持って日々勉学に精進して欲しいと思っています。
★工業科3年生の学年末テストが行われています★
2月1日(月)から4日(木)までの4日間、工業科3年生の学年末テストが行われています。
生徒たちは「高校生活の有終の美」を飾るべく、熱心に取り組んでいます。
最終日4日は終了後学年集会を行い、翌5日(金)から3年生は家庭学習日に入ります。
その後、25日(木)、26日(金)の登校日を経て、3月1日(月)の卒業式に臨みます。
テストもあと2日間ありますので、最後まで全力で頑張って欲しいです。
なお、理数科3年生は特別時間割で授業を行っています。5日の家庭学習日以降も補習授業が行われます。
進路体験報告会が行われました
1月29日(金)工業科各科ではLHRの時間を利用し、進路決定した3年生の一部の生徒が、1,2年生に自己の進路決定までの活動状況を話す機会が設けられました。
話の内容は、就職(企業または公務員)、進学(大学または専門学校)等の進路選択のいきさつ、進路実現に向けて取り組んだこと(筆記や面接試験に向けての対策や準備)、注意事項等について、後輩へのアドバイスがありました。
1年先、2年先には求人や入学試験の内容等変化していくでしょうが、選択した進路に対しどのような準備をしたか、モチベーションをどう高め維持したか参考にしてもらえばと思います。