学校の出来事

★都市基盤工学科1年生が現場見学会を行いました★

 11月24日(水)午前中、都市基盤工学科1年生40名が実習の時間を活用して、静岡市駿河区・高松・大谷地区の静岡海岸津波対策嵩上げ工事現場にて現場見学の研修会を行いました。

 


 この研修会は静岡県交通基盤部静岡土木事務所と連携を取りながら実施している事業で、生徒は朝学校から貸切大型バスで研修先に向かいました。移動中バス内で県職員についての仕事の概要説明を受けて現場に到着、静岡海岸堤防嵩上工完成箇所で説明を受けました。現場見学会の静岡県交通基盤部静岡土木事務所の案内担当者は、本校都市基盤工学科卒業生の土屋君(令和2年度卒)が行ってくれました。

 

 同じく静岡海岸堤防嵩上工施工箇所で石福建設様、平井組様から説明を受けました。平井組様の説明係も本校卒業生の鮫島君(平成25年度卒)、工事の概要と現場でのコンクリート試験方法について丁寧に説明してくれました。卒業生が現場で活躍している様子を1年生も感じ取ることができました。最後に大谷川水門の説明を受けて現場を離れました。帰りのバスの中でも再度県職員の仕事内容についての説明を受けました。

 

 現在、現場見学先は静岡海岸津波嵩上げ工事現場では、「静岡県地震・津波対策アクションプログラム2013」による津波対策を進めています。今回の現場見学会で、既に津波嵩上げ工事が完成した現場と現在工事が行われている現場を同時に見学することができました。この工事の目的、津波対策、施工法、環境・景観への配慮、津波対策の効果などについて学ぶことができたと思います。
 また、津波発生時の対策として大谷川水門の果たす役割について学ぶことができました。更に、バスの移動中にも、津波避難タワー、津波避難ビル等の様々な防災対策施設についても学ぶことができたことも収穫で、今回の現場見学会を通して、都市基盤工学科で学ぶ生徒たちにとって、今後の学習に生かせる貴重な学びとなりました。

 

 この現場見学会の研修を今後の専門学習に生かして欲しいです。

 11月26日(金)には都市基盤工学科2年生が三井住友建設様の御協力のもと、現場見学会を行う予定です。

★オープンスクールが開催されました★

   11月20日(土)オープンスクールが開催されました。新型コロナウイルス対策のため、参加者を中学生とその保護者1名に限定させていただいた中、658名の方々に来校していただきました。
 今年の開催内容は、午前中に授業参観、午後は部活動公開、午前から午後にかけて、視聴覚室で学校・学科紹介DVD上映と会議室で個別相談会が行われました。また、1階ホールにてPTAによる学校グッズ販売も行われました。
 一日体験入学や蒼穹祭とは異なり、オープンスクールでは本校の日常を見ていただき、科学技術高校での生活のイメージをつかんでいただけたのではないかと思います。

  

  

★都市基盤工学科公務員受験結果★

 本校の都市基盤工学科は、例年、公務員の道に進む生徒が多く、今年度は以下に示す自治体から生徒10名(希望者全員)が合格内定をいただいています。
 本校では公務員試験対策の講座は行ってなく、それぞれの生徒が授業を大切に受け、自立し頑張ることで採用試験に合格しています。入学時には誰かの助けを必要としていた生徒が大きな進歩をします。もちろん、公務員試験の合否は筆記試験だけの判断ではないため、生徒が学校生活の中で良好な人間性を身につけて育ったことも大きいといえます。


【合格内定した自治体(人数)】
  国土交通省 [中部地方整備局]・・・・・(2名)
  静岡県[土木技術]・・・・・・・・・・・・・・・・・(1名)
  静岡市[事務]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1名)
  静岡市[土木技術]・・・・・・・・・・・・・・・・・(2名)
  静岡市[水道技術]・・・・・・・・・・・・・・・・・(1名)
  島田市[土木技術]・・・・・・・・・・・・・・・・・(1名)
  掛川市[土木技術]・・・・・・・・・・・・・・・・・(1名)
  京都市[土木技術]・・・・・・・・・・・・・・・・・(1名)

 なお、昨年度は8名でした。

★都市基盤工学科3年生対象に「鉄筋加工技術講習会」が行われました★

 令和3年11月18日(木)の午前中4時間を使って、本校都市基盤工学科3年生対象に、講師を招聘しての「鉄筋加工技術講習会」が行われました。

 この講習会は、実習の一環として都市構造物(基礎・柱・基礎梁など)の主要な材料である鉄筋コンクリートの特性およびコンクリートと鉄筋の構成が強度に与える力学的特性について学びます。さらに、鉄筋加工の講義・実技を通じて、鉄筋の種類・構成・配筋・結束など鉄筋加工に関する基本的な知識や技能を習得する目的もあります。

 

 講師に静岡県鉄筋業協同組合の方10名をお招きし、1時間は安全教育を含んだ座学講義をしていただき、後半3時間を実技技能講習に割き、ベース筋と壁の組み立ておよび柱と梁の組み立ての実習を行いました。

 

 鉄筋コンクリートの建造物を作る際、耐震性を高めるために、中に柱と梁(はり)を入れて強度を高めます。生徒たちは完成されたものを見ながら、講師の方々の助言に従い、柱と梁を地面に並べて、ハッカーを使って針金で固定するなどの作業を行っていました。

 

 前身・静岡工業高校時代の「土木科」と違い、流れを受け継いだ「都市基盤工学科」は建築・建設だけでなく、災害時の初動としてのインフラ整備、そして災害を未然に防ぐ「防災」の勉強もすることになっています。

 

 災害はいつ起こるか全くわかりません。災害に耐えうる強度の建築物を作ること、そしてその構造を深く理解することはとても大切だと思います。

 

 午後は視聴覚室で関連DVDを観賞して振り返り学習も行いました。


 3年生は高校生活も残りわずか、さらなる勉学を積むことも忘れずに残りの高校生活に励んで欲しいです。

★静岡大学教育学部技術家庭専攻の学生が本校で研修を行いました★

 令和3年11月17日(水)午前中、静岡大学教育学部技術家庭専攻3年生8名と担当の室伏先生が実地研修で本校を訪問しました。学校説明を聞いたあと、学校施設をまわりながら授業や実習見学を行いました。

 

 研修を行った学生の中に本校卒業生がいて、平成30年度卒業生の竹澤君(ロボット工学科)でした。懐かしい母校に3年ぶりに戻り、研修を行い感慨深いことだったと思います。

 

 この日はロボット工学科を中心に、電気工学科、建築デザイン科、都市基盤工学科などを見学しました。

 

 この実地研修は毎年行われており、教員を目指す学生にとっては「高校教育の現場」を見られることが大きな収穫になっていると聞いています。

 

 将来の進路決定の参考にしていただければと思っています。