学校の出来事

3年生最後の学年集会が行われました

 2月4日(木)、3年生は学年末定期テスト終了後、工業科が2月5日(金)から家庭学習日を迎えるのにあたり、最後の学年集会が行われ、生徒課の先生と学年主任の先生から次のようなお話がありました。
 生徒課の先生から:学年末試験も終わりほっとした気持ちが油断となり、事故やトラブルに巻き込まれないようにすること。まだ卒業したわけではない。科学技術高校生であることを意識して生活すること。とくに、バイク・自動車の事故。友人同士集まった際の行動。SNSに関連したトラブル。無許可アルバイト。身だしなみ。等々に注意し、健康な生活を送ること。
 学年主任の先生から:家庭学習日の目的は、新しい生活への準備であるが、その前にノート・課題・レポート等が未提出の者は卒業認定を受けるために登校してもらう。やるべきことをすましてから新しい生活への準備が始まる。
 進学者でこれからまだ試験が控えている人は、時間を大切に頑張ってください。進学が決定している人は、学力の足りないところを補うような勉強をしてください。就職する人は、社会に出た際、周囲の人ときちんと会話ができるように、新聞や本を読む等、いろいろな物事を知ることに努めてください。卒業式までの約1か月間落ち着いて生活をしてほしい。
 卒業を迎えても、本校に籍があるまで科学技術高校生であることを自覚し、お話しいただいた内容に基づき、新しい生活への準備をしていきましょう。

      

 

★1年Ⅱ類・来年度電子工学科生徒による校内マイコンカーラリー大会が行われました★

 1年生Ⅱ類(13HR,14HR,15HR)生徒で、来年度電子工学科を選択した生徒40名による「校内マイコンカーラリー大会」が2月5日(金)午前に、実習棟・電子機器実習室で行われました。
 


 来年度から、電子工学科と物質工学科が発展的に統合され「電子物質工学科」が新設されることとなり、「電子工学科」「物質工学科」の募集も停止することになります。したがって、今年度Ⅱ類に入学し、選科で電子工学科を選んだ1年生は「最後の電子工学科生徒」となります。前身の静岡工業高校は昭和33年度に電子工学科を設置(清水工業高校も開校した昭和36年度から「電子機械科」を設置)して以来、60年以上の古き良き伝統を持つ本校電子工学科も令和5年3月をもって65年の歴史で閉科することとなり、この1年生対象のマイコンカーラリーも今回が最後の開催となります。

 

 2時間目から4時間目まで3時間を使って行われた大会では、生徒は真剣そのもの、先日課題研究発表会で3年生が披露したスキルには及びませんが、1年間、電子工学とⅡ類(ロボット工学・情報システム)で学んだ知識と技術を駆使してマイコンカーを走らせていました。まず2時間目に1度走行を行い、3時間目はその試走を反省しての調整タイムに充てられ、4時間目に2度目の走行を行いました。

 

 生徒たちは誕生月ごとにグループ分けを行い、試走タイムの一番速いチームが優勝となり、副賞も与えられたようです。
 

一番の難所は写真左・コースチェンジと写真右・クランクです。脱輪カーも何台か見かけました。
 

 このあとの2年間で専門知識の研鑽に励んで、2年後の課題研究発表会やロボット競技大会では結果を残せるよう頑張って欲しいと思っています。そして伝統校の流れを受け継ぐ科学技術高校最後の電子工学科生徒としての誇りを持って日々勉学に精進して欲しいと思っています。

 

★工業科3年生の学年末テストが行われています★

 2月1日(月)から4日(木)までの4日間、工業科3年生の学年末テストが行われています。
生徒たちは「高校生活の有終の美」を飾るべく、熱心に取り組んでいます。

 最終日4日は終了後学年集会を行い、翌5日(金)から3年生は家庭学習日に入ります。
その後、25日(木)、26日(金)の登校日を経て、3月1日(月)の卒業式に臨みます。

 テストもあと2日間ありますので、最後まで全力で頑張って欲しいです。
 

 なお、理数科3年生は特別時間割で授業を行っています。5日の家庭学習日以降も補習授業が行われます。

進路体験報告会が行われました

 1月29日(金)工業科各科ではLHRの時間を利用し、進路決定した3年生の一部の生徒が、1,2年生に自己の進路決定までの活動状況を話す機会が設けられました。
 話の内容は、就職(企業または公務員)、進学(大学または専門学校)等の進路選択のいきさつ、進路実現に向けて取り組んだこと(筆記や面接試験に向けての対策や準備)、注意事項等について、後輩へのアドバイスがありました。
 1年先、2年先には求人や入学試験の内容等変化していくでしょうが、選択した進路に対しどのような準備をしたか、モチベーションをどう高め維持したか参考にしてもらえばと思います。

      

 

★電子工学科3年生・課題研究発表会が行われました★

 今回は電子工学科の課題研究発表会の様子をお知らせします。

1月28日(木)に会議室にて行われ、前半は生徒の研究成果のプレゼン発表、後半は生徒が制作したマイコンカーの試走を行いました。

 まずは前半のプレゼン発表をご紹介します。
 


 1班は「前輪駆動 レーンチェンジについて」。「報われない俺たちの努力」という副題も添えながら、とにかくカーブに強い、クランクに強い前輪駆動車を作った軌跡が紹介されました。練習時の最高タイムは19.54秒だったにもかかわらず大会本番では記録なし。努力もマイコンカーも「壁」にぶつかった感じでした。1班の第2グループはその「限輪駆動の曲げについて」詳細に研究、車名を研究生徒名にもじって「前輪須藤」として低重心かつスーパーシリコンを使用、CPU基板とモータードライブ基板を結合して作りました。「サーボモーターの曲げ角」および「左右モーターの出力差」、この二つの要素が大事になることが分かりました。
 2班の発表はマイコンカーラリーに出場した車名で発表「イケメン松川」号は全長43.1cmで後輪駆動が特徴、ユニバーサル基板を使っているため強度はなかなかのものでした。しかしながら県大会では試走2回とも記録なし、左クランクはモーターの左右出力差が大きかったため内輪が脱輪、その結果をきちんと冷静に分析し発表していました。第2グループは「直線でのモーター出力による走行速度の違い」を研究しました。
 

 3班の研究も車体名。沖縄っぽい名前の「ちんすこう」号は低重心で先読みを意識したセンサーバーを長めに設計、入念に準備をしまさに「人事を尽くして天命を待つ」感じであったが、当日「車検が通らない」という致命的な失敗に気が付きました。実際の自動車でもあることですが、センサーバーが坂道で地面についてしまったり、電池ボックスが登坂で地面についたりと、水平でない道路での走行で車高の低さが露見してしまった結果となりました。その後接続部分にナットを差し込み高さを確保するなどすぐに改善策を工夫するなど、その危機管理能力の高さは今後の人生でも生きていくことだと思います。「車検」という我々にも身近な話題でとても聞きやすかったです。第2グループの「DAISUKE」号は逆にそのセンサーバーを基準より短くして曲がりに強くする創造力豊かな作品に仕上げました。県大会ではそれが功を奏し、県内2位の21.90秒を記録、結果を残しました。 
 4班「GLOW」号は前輪駆動。カメラ部門での前輪駆動は初の試みでした。大会での結果はレースチャンジで脱輪、記録を残せませんでしたが後日原因を詳細に分析、今後に生かして行けそうです。「亜人夢」はカメラの処理速度と車の速さの相関関係を研究して作りました。大会ではレースチェンジで脱輪したり坂を登り切れなかったりと結果は残せなかったが、結果分析で処理速度(割り込み間隔)を速くすると判定しやすくなることが分かり、後輩にアドバイスを送っていました。
 

 5班は「青島みかん号」と「漫号」を製作。班をグループ分けせず、共同で進めることでお互いの負担を減らす工夫がなされていました。ともに重心を低くした設計の前輪駆動車、難所となるコーナーで安定した走行が出来るよう工夫されていました。それぞれ研究のポイントを「モーター」「タイヤ」「車体の強度」「プログラム」に定めて独自に創意工夫をしていました。青島みかん号はサーボモーターの可動域を広げる工夫をして後輪のシリコンテープの面積を減らして摩擦を少なくしていました。漫号は前輪タイヤのぐらつきをなくすためタイヤとモーターのシャーシを接着剤で固定していました。努力が報われ「青島みかん号」が県大会3位入賞しました。
 6班第1グループは「MC950R号」、後輪駆動方式で他のマシンよりも軽いのが特徴、加速力に優れるメリットとスピードが落ちにくいデメリットと背中合わせでの戦いとなりました。工夫をしすぎた結果からか当日の車検が通らず、さらにレースチェンジもうまくいかず記録なし、しかしながら研究で培った「忍耐力」「探求心」「協調性」は今後に生きていくはずです。第2グループ「トマホークGT」号は後輪駆動のアッカーマン機構。アッカーマン機構の特徴はブレても修正力が強く、その反面修正するための曲げ角とモーターの出力調整が難しいといういわば諸刃の剣でもあります。こちらも車検に通らすが当日大幅な軌道修正を余儀なくされて、レースも脱輪のため記録なし。そのような中でも得たものも多く、後輩たちに適切なアドバイスを送っていました。
 

 後半はそれぞれの愛車を実際のコースで試走しました。リラックスした雰囲気の中で出来た影響か、どの車もいい走りをしていました。
 

 

 

 

 

 多くの保護者の方々も見学に来てくださいました。皆様、ありがとうございました。