学校の出来事

理数科1年生を対象に出張授業が行われました

 11月19日(金)理数科1年生を対象に、静岡大学工学部 電子物質科学科 光野 徹也 准教授による「微小な結晶の作製〜応用」をテーマに、出張授業が行われました。

【講演の内容】

1.低コストで低環境負荷な微細結晶の作製法

 微細な結晶には工学的に有用な特性があり、その作製法には環境負荷の低減と産業的な競争力、そして高品質が求められる。これらの条件を満たす作製方法を開発することは、現代社会の課題に応える重要な研究テーマである。

2.微細な結晶で光を閉じ込め、微小レーザーへ応用

 ナノ〜マイクロサイズの結晶では、形状によって光が内部を周回し、外へ漏れにくくなる現象が起こることがある。この結果、特定の波長の光が増幅され、レーザー発振が可能になり、こうした性質は微小レーザーへの応用が期待されている。

3.微小レーザーによる高感度マイクロ光センサ

 微細な結晶に閉じ込められた光は、わずかに外へ染み出しつつ内部を周回する。この染み出した光は周囲環境の変化に敏感で、その影響がレーザーの波長変化として現れる。この原理を利用すれば高感度なセンシングが可能で、ウイルスのような微小な対象も検出できると期待されている。

 

【生徒たちの感想】

1119出張授業 生徒感想.pdf

本校理数科では、1年で化学、生物を学び、物理は2年から学びます。講師の光野先生が微細な結晶の写真や図を多く見せていただき、テンポよくお話しいただいたので、生徒たちの理解が深まりました。ありがとうございました。